加計呂麻島四日目の6月22日。
早朝に海で貝殻拾いをして、それから滞在している
"海宿 5マイル"と同じ
伊子茂という集落にある、
"西家"という旧家へ行きました。
ここは前回も見てきたのですが、石積みの外壁がそれは見事だったので。
しかし今や荒れ放題になっていて…



聞けば跡継ぎの人がいなくてこの有様なのだとか。

ところでこの加計呂麻島では、所々道にこういう↓棒が置いてあります。

これは"用心棒"といいまして、突然ハブが出てきた時にこれで頭を押さえて捕まえるよう呼びかけているのだそうです。
住人は、捕まえて役所に持って行けばハブ一匹につき4千円貰えるのだとか。
私が持ち歩いている蛇杖も、用心棒として使えますね。

海宿 5マイルに戻って、テラス席で朝食です。

いつも和食で嬉しい。

それからこの日は、加計呂麻島で唯一の観光ガイドをしている寺本さんに、案内をお願いしてみました。
KAKEROMA.COMという有名サイトを運営されている方で、ブログはこれ↓
奄美・加計呂麻島なんでもありBLOGなんですけどね、既に私がお願いした日の模様は
「ココ」でアップされているので、是非ご覧ください。

(↑寺本さん撮影)
我々も2回目の加計呂麻島なので観光名所はあらかた見てしまったのですが、ガイドさんがいる時ならではの見所はまだまだあります。
しかも、普通ならただ見てイェーイとかって記念撮影して終わりの所を、加計呂麻島に関しては歴史や伝説にまで精通する寺本さんがいると、勉強になる上に面白いです。

おかげで花や鳥にまで、少し詳しくなりました。
まずは近くに展望台があるというので連れてってもらったのですが…これ!?

高台ではありますが、ただ道の途中で草を刈ってあるだけの所なんですよ。
しかし景色は絶景!むしろ、展望台と言われたらいろんな設備があるものだと思っていた自分のつまらない常識に恥じ入りました。




そうだ、二日前に釣りに出た時にサングラスを海で落として以来、怪しいと評判なゴルチェのサングラスを使っています。でもちゃんと予備サングラスも持ってた私は偉い。

どんどん行きます。次は…や、地名が分からない。これが目印の、どこかの集落。


あそこに小学校が見えますが…

何とここの在校生は現在2名。それも兄弟なんだとか!!
近くの海岸も寄ってみました。



また車に戻ると、少年が私の蛇杖を見て喜んでました。ん?彼はもしかして…在校生2名の小学校のうちの1名かな?

精悍な顔立ちをしています。将来は野球選手になるんだそうです。
うーん…それには、この加計呂麻島を出て野球チームが作れるだけの人数がいる所に行って練習しなきゃなりませんね。

(↑これも寺本さん撮影)
ここら辺に並んで、古い民宿が二軒ありました。"はまゆう"と"南龍"。


いい味出してますね〜。
カシッ!


たまに、門の所にこういうカッコいい貝を置いてる家があるのですが…



これは全て魔除けとして置かれていて、さらに形に意味があるんだとかで寺本さんに説明して頂きました。

じざすの教会も、島に一つだけあります。


信者も島に7名いるそうです。
これは島に一つだけある信号(しかも点滅だけ)です。

フェリー乗り場の所に、これ。この貝が加計呂麻島のシンボルなのでしょうか。

確かに何度か見かけましたが…

アラレちゃんが好きな巻き糞みたいで、ちょっとアレですね。
その隣りには、加計呂麻島が舞台になった映画
「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の撮影を記念する何かもありました。

これは
「男はつらいよ」シリーズの第48作目にして、
渥美清の生前に撮影された作品としては最終作となったそうですね。
私はこのシリーズに全く思い入れがないのですが、
「男はつらいよ」の聖地巡礼として加計呂麻島に来る人も多いみたいで…他にも記念碑はいくつかあります。
次は
"嘉入の滝"。滝好きの私にはたまりません。


↑この滝壷には滝の主である大ウナギがいるという言い伝えを聞いて、ヨダレが出てきました。

そのまま近くの嘉入という集落へ行き、海宿 5マイルのママと仲良しな家庭の元へ向かいました。
すると、ここでも子供達が私の蛇杖を見て何か遠くから叫んでます。

可愛いから子供達にも持たせてあげて記念撮影していると、どんどん集まってきました。



今や東京では"一人一杖"がトレンドですが、こちらではまだそこまでのブームが来ていないようで、珍しがられて良かった。
さらにこのお家ではニワトリを飼っていましたので、見せてもらいました。うちでも昔チャボを飼っていたので、懐かしいし、可愛いなぁ…


この家庭は、かつて住んでいた東京を捨ててこちらに移住したのだそうで、完全な自給自足が出来るものなのか、出費はいくらくらいなのか…初対面なのにいろいろ質問しすぎてしまいました。私はまだまだ都会を出られないのに。

バイちゃ!
それにしても、こちらはどこの集落に行っても土俵があります。


それだけ小さい時から相撲をとっている環境なら、有名力士が出ていてもおかしくないかと思いきや…今の所それはないようです。
山奥や孤島で育った野生児が、都会でいいコーチ付けて英才教育受けてた奴をぶっ倒す、そんなのはやはり漫画の中だけの話なのでしょうか…
昔ながらの集落には必ず所々に見受けられる、こういう細道が
"カミミチ"と言われていまして、山から海まで集落を横切る形で通っているのですが、神様専用の道なので人間は掃除以外で歩いてはいけない、禁断の道なのだとか。


こういう土地で下手に信仰を汚してしまうと大変な事になるのは、
諸星大二郎漫画で黒い探究者、妖怪ハンターの
稗田礼二郎がなすフィールドワークを追い続けている私には重々承知しています。
また他の集落や"厳島神社"なんかを見学させて頂き…




ガジュマルに登って…



次は
"須子茂小学校"を案内してもらいました。観光地としては相当マニアックでしょう。



この滑り台の上に見える小屋に菊の御紋があるのが、皇族とも関わりある事を示しています。


キリンさんもいるし、

こちらの像はスーパーゼネコンとも称される、あの
"鹿島建設"から贈り物なのだとか。

かつての鹿島建設との交流跡(やはり贈り物)はけっこうあって、この小屋にあるのは、何と自転車こぎで電気を起こす発電機ですよ!



↑このメーターは人の顔にしか見えませんね。
小学校らしい"6月保険安全目標"の一つが『歯を大切にしよう。』に並んで『ハブに気をつけよう。』なのに感動しました。

小学校内にあり、この集落に水道が引かれていない時代に、貴重な水源として存在したのがこの"泉(イジミ)"。飲んでみたら、これまたビックリするほど軟水で、美味しいのです。


これで須子茂小学校を後にして、近くにある涼み台へ。


暑い土地でもただ海辺に台を作るだけで本当に涼しいし、土地の特性を良く理解した人の知恵ですよね。
もはや何て集落だったか忘れましたが、この木が素晴らしい。

男性器と…

女性器…

となっているため、妊婦は安産の願いを込めて通るのだとか。
こんな
日野日出志漫画チックなイボを持つ木もありますが、

私の手も表面は美しい南国の海で、何かの毒にやられてこのように毒イボができてしまった事を付け加えておきましょう。

ここも面白い伝説がある、"三次郎神社"。


それから、加計呂麻島の西の端だという実久集落へ到着。



さらに記念撮影をば…


ガイドの寺本さんとも。

すると寺本さんが顔なじみらしいこのおじさんと会って、何やら話すと…

奥にあって最近キレイにしたという、大日本帝国軍の兵舎跡へ案内されました。



まぁ廃墟なのですが。
それから分かった事は、実はこの案内してくれたおじさんは近くにある
"はまのお店"の人。


ついでにお昼もここで頂く事にしました。カップラーメンですが…こんな環境で頂いたら美味しいに決まってます。


一応、珍しい銘柄のカップラーメンを頼んでみました。


デザートにはカキ氷…は、私は食べないけど家族に買ってあげて。

むっ、変わったお婆ちゃんが通りかかりました(裸足ですね)。

最後の最後に、ハブが出そうでちょっと危ない藪の道を歩いて加計呂麻島で一番高いガジュマルへ案内してもらいました。

向かいにあるこちらの木も凄くて、

こうして木から伸びた枝が地面に付いて、また根になるのだから不思議な木です。

もちろん、ビジュアル的にもかなりカッコいい。


これで、プロにお願いした今日の観光ガイドはおしまいです。寺本さん、楽しかったし、本当にお世話になりました。
これから加計呂麻島を訪れる方には、一日でも寺本さんにお願いしてみる事をお薦めします。
それから海宿 5マイルに帰って、カワイ子ちゃんと遊んで…


新潟の両親は帰って行きました。
私はあと二泊ばかりするのですが、この夜は夕食を頂いた後、

夜はちょっと嗜好を変えて、海宿 5マイルで勤務するお兄さんの家に泊めてもらいました。



話を聞けば、ここの家は家賃が何と一ヶ月5000円!一年分でも私のアパート一ヶ月分より安いなんて…ショック!!
そしてお兄さんの趣味である落語のテープで溢れる部屋でしたが…
おっと、私がおみやげに持ってった
大山倍達著
「極道への道-私の空手哲学-」が飾ってあります。

そして夜を飲み明かして、この日も終わり。
- 2008/07/08(火) 23:43:49|
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