今夜は
犬木加奈子先生。
このブログでは何と、今までまともに
犬木加奈子先生を紹介してませんでした!
個人的にも小学生の時から大好きだったホラー漫画家ですし、妹もはまってたので単行本は全部ずっと読んでるんですけどね…
犬木加奈子先生のデビューは1987年、少女フレンド増刊の
「楳図かずお特集号」(
講談社刊)に掲載された
「おるすばん」で、その魅力的な絵柄と童話的な怪談とでも言える作風で描き続けるうちに一躍少女向けホラー漫画界のスター漫画家になりました。
もう10数年前になりますでしょうか、分厚いホラー漫画雑誌が次々創刊されていったホラー漫画のバブル期に、一番の売れっ子として活躍していたのが
犬木加奈子先生でして、どの雑誌を見ても表紙と巻頭漫画が
犬木先生だった印象すらあります。
今夜はまず、デビュー作
「おるすばん」も収録されている最初の作品集
「暗闇童話集」(
講談社刊)から紹介していきましょう。

後に描いて代表作となった
「不思議のたたりちゃん」「不気田くん」「スクールゾーン」「怪奇診察室」「プレゼント」…等も、そのうち紹介したいですけどね。
「暗闇童話集」は全2巻の短編集になっていて、絵だけ見るとまだ発展途上の部分もあるとはいえ、最初から"犬木ワールド"は確立されていたのが分かります。
本当、単行本のタイトルが表していますね。
大抵は主人公も被害者も少女で、あの子供時代特有のつまらない事に怯える感情を思い出させてくれます。
あとは心の醜い奴、欲深な奴、等が因果応報の目に合うわけです。
デビュー作
「おるすばん」にしてからが、酷いイジメをしている少女が自殺したイジメられっ子の霊に…という話ですが、しかしイジメ描写も酷すぎで嫌だなぁ。
自分が死んでいる事になかなか気付かない少女を使って霊の世界を描く
「かえり道」とか、霊能力で自分の未来を知る事が出来る少女の悲哀を描いた
「かいま見た未来」、少女の友達関係+ホラー的な怖さの融合した
「ヤドリ蜘蛛」…
この辺りが私の好きな作品ですが、基本的に外れが少ない
犬木加奈子先生です。
絶対に言われる事があるであろう
楳図かずお先生や
日野日出志先生の影響なのですが、先達に対するオマージュとして残しながらもかなり自分の物として消化しているし、超えたと言える部分もあるのではないでしょうか。
犬木加奈子先生…凄いです。
わたしは未来を見る力を使って あらゆる危険や失敗をさけた
おかげでわたしの人生にひとつの失敗もなかったー
そのかわり ただひとつの希望もなかった
わたしの力はいったい なんだったんだろう
わたしの人生はいったい なんのためにあったの……
- 2008/07/18(金) 23:29:26|
- ホラー漫画
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