大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(5) 川口まどか 1 「死と彼女と僕」

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今回は大阪府出身、川口まどか先生の「死と彼女と僕」

私は小学生時代に、妹が持っていた少女向けホラー雑誌に載ってたのを読み、独特の雰囲気を気に入ってました。

実際、絵は完全に少女漫画なのですが、後世に残る名作が生まれにくい少女漫画界において、こういう作品の誕生は嬉しいものです。
この「死と彼女と僕」は、オリジナルの単行本で全10巻(講談社刊)の長編です。

お話は…
死者が見える時野ゆかりと、死者の声(動植物の声も)が聞こえる松実優作の、恋愛+ホラー漫画とでも言えばいいでしょうか。
もちろんタイトルになってる彼女=ゆかり、僕=優作です。

二人とも、この能力は決して望んで得た物ではありません。
むしろそのせいで苦しみ通しです。
川口まどか先生が描く死者達の造形も凄くて、単純に視覚だけでも楽しめます。
殺人者や自殺者等の負の感情を持ってる死者は怖いのですが、可愛い死者なんかも登場しますからね。
死者の登場の仕方も、いきなりスッと出てくる時など『上手い!』と唸ります。

少女読者を考えて恋愛を絡めたのでしょうか。
それがまさに成功していて、この二人の恋にはポーッとしてしまいます。
明らかに会う以前、子供時代から結ばれてた二人ですから。
ストーリーの中で、二人は大学生までになるのですが、死者が見え始めた幼少期から中学、高校時代とすぐに回想話になりますね。

あと、直接的な描写は無いけれども、けっこうエロいラブストーリーにもなっていて良いです。
それに切ない話も多くて、泣けてしまうのですよ。
絵だけチラッと見られたら少女漫画なものですから、私のような漢(おとこ)が少女漫画で泣いてると思われたらどうしよう…そんな心配までしてしまいます(笑)

数年前に、"意外なラスト"が話題になったM・ナイト・シャマラン監督の映画「シックス・センス」ってありましたね。
あれと全く同じネタの話もありましたので、『皆ビックリしてるけど、これは「死と彼女と僕」でもあったぞ!』なんて映画館で言っちゃいそうになりました。
もちろん「シックス・センス」は"意外なラスト"ネタだけではない名作だし、そもそもそれ以前に「恐怖の足跡」だの「ゾンゲリア」だのといった作品で、同系のラストは使われていますが。

細かく一話一話を語ってもいいのですが、今日は金曜の夜。つまり私はこれから呑みに行かなくてはなりません。
(いつもは夜中に更新してるこのブログですが、そのために今夜は外出前の夜時間に書いてます)

なので細かくこのシーンが云々という話はしませんが、ただパッと見た時の少女漫画的な絵柄で引かないで、男性も読んで欲しい名作なのです。

--------
全10巻と、完結しているように紹介したこの作品は、実は現在も続編の「死と彼女と僕 ゆかり」というタイトルで続いてます。
続編「ゆかり」の方は、絵に美しさを増しているのですが、私が読んだ数話を見る限りではかつての感動が失われていて、少し距離を感じ、読むのを止めてしまいました。
とはいえ、そんな評価は自分自身のその時の状態によっても全く変わってくるわけですし、今度単行本も買ってみなくてはいけませんね。


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  1. 2006/11/24(金) 19:44:57|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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