大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(33) 古賀新一 6 「恐怖!血の館」

もう一つ古賀新一作品を続けて…「恐怖!血の館」(立風書房刊)です。
KOGA-chinoyakata1.jpg
南フランスの古城を舞台に、魔術を描いた恐怖譚。

少女レミーは十年前の八歳の時にある古城で両親を殺され、その時から親切なクロードさんに育てられてきました。
彼らの住むシャンパーニュ地方はぶどう酒造りの盛んな地ですが…たった一人の身寄りとなっていたクロードさんがぶどう酒造りの無理がたたって死んでしまいました。

レミーは泣き暮れ、雨の中を無心で歩いていると…親切な女性に車で助けられ、言われるままに連れて行かれた彼女のうちは、あの両親が殺された古城だったのです!
この城は六代に渡って彼女のシノン家が住んでいるのだそうですが、十七世紀のあの魔女狩りの時、使用人のバローズに通報されたシノン・マルゴーという祖先は魔女として残酷な拷問を受けた末に殺されたという話をされるのですが、その通報者バローズこそが実は黒魔術使いだったそうで、しかもそれから三百年も行き続けて今だに城のどこかにいるという話をされるのです。

ここでバローズが丘の上で黒魔術を使っている絵が出てくるのですが、その呪文が
『エコエコアザラク エコエコザメラク』
です!!これは古賀新一ファンには嬉しいサービスですね。

もう一つホラー映画ファンにも嬉しいのが、レミーがウィリアム・フリードキン監督の映画「エクソシスト」のリーガンそのまんまの悪魔憑き症状を起こすシーン。
つまり人格変わって汚い言葉を吐き、汚い液体も吐き、ポルターガイスト現象にパズズの像…
あの首が180度回るシーンまでちゃんとあります!
KOGA-chinoyakata2.jpg
そういえば、古賀新一先生は別冊少年チャンピオン(秋田書店刊)誌上の企画で「エクソシスト」"劇画ロードショー"として漫画化した事もありましたが…

それから本当に三百歳の魔女となった黒魔術師バローズもレミーの前に登場し、死体を魔術で操っているのだと分かります。
何とか城の悪夢から逃れたレミーなのに、フィリップという少年とまた城へ舞い戻ってしまうのです。フィリップはすぐに殺されてしまいましたが。

そこでおじいちゃんと慕ってたクロードさんこそが城の持ち主でもある魔女で、レミーの両親も殺していたという事が分かりました。
クロードさんの顔がバリバリと割れて、正体がばれるシーンは見物だと思います。
レミーをこれまで10年間も育ててきたのも、若さでピチピチした心臓が欲しかったからなのだとか。
…すると魔女も、凄く気の遠くなる作業をしていたのですね。
そこまできて、最後はレミーのピンチに殺された両親の霊がレミーを助ける…

相変わらず構成がいい加減だからとか、パクリが多いとかで突っ込み所満載な古賀新一作品ではありますが、少しだけぶどう酒についての勉強になる所もありますし、そしてやはり絵の魅力も楽しめる作品が「恐怖!血の館」でした。


醗酵させた心臓と
血の色の酒を二つに分け
死者の棺の中に入れる
土の中の死者は
悪魔バズズの偉大な力によって
この世に蘇生する



スポンサーサイト
  1. 2008/11/26(水) 23:07:17|
  2. ホラー漫画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<週刊少年ジャンプ(50) 貝塚ひろし 7 久米みのる 1 「ロボット長島」 | ホーム | 旅行・紀行・街(43) 東京都港区 2 東京タワー>>

コメント

さて、いよいよエコエコアザラクか?笑
 
-∀-)
  1. 2008/11/27(木) 23:04:14 |
  2. URL |
  3. しんや #Y4Jl5Jg.
  4. [ 編集]

エコエコアザラクはまだ遠く…

>しんやさん

すみません、「エコエコアザラク」は長編なので長くなってしまうし、やるならちゃんと「魔女黒井ミサ」や「エコエコアザラク2」も特集しなきゃと思い、勝手にプレッシャー感じて後回しにしています。
しかし、いつかはやりますよー!!
  1. 2008/12/01(月) 00:41:51 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/649-d1a93c57
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する