大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(36) 御茶漬海苔 6 「暗黒辞典」

今夜は御茶漬海苔先生の、「暗黒辞典」(ぶんか社刊)。
OTYAZUKENORI-ankokujiten1-2.jpg

ホラー漫画誌「ホラーM」にて1993年から1997年まで掲載していた作品で、単行本は全4巻です。
OTYAZUKENORI-ankokujiten3-4.jpg

御茶漬海苔作品をそれぞれ別個で紹介するのは、少し辛いものがありますが…
というのは、連載作品とはいえほとんどどれもが一話完結型のオムニバス短編作品集になってますからね。

今回の「暗黒辞典」は、太古より人間の恐怖を食べ続けて索引を増やし続けているという本、暗黒辞典の話。
古本屋や図書館、コンビニ等の本棚にいつの間にか忍びこんでいるこの本のページをめくった者が、皆絶望的な事件に巻き込まれて恐怖体験をし、最後は辞典に喰われてしまう連作になっています。

それぞれの話で不条理にも襲ってくるのが、気持ち悪い蟲の大群やパンプキンヘッド等のモンスター系もいます。

虫を殺すと出てくるのが蟲男爵ですが、
OTYAZUKENORI-ankokujiten-mushidansyaku.jpg
彼がいる世の中ではゴキブリさえも殺せません…

昆虫採集なんかして蝶を殺したり、また殺されているのに見殺しになんてしようものなら、台に縛り付けられて
『起きろ蝶殺しめ
おまえは美しくか弱い蝶たちの羽をもいで遊んだな
羽をもがれた蝶さんの気持ちが おまえにわかるか
痛みがわかるか もう飛べなくなった苦しみがわかるか
かわいそうに羽をもがれた蝶さんの痛みをおしえてやる』

と、人間の手足も切り落として怯えさせ、蝶の痛みを教えこまれます。

ミステリーハンターの夢丘一郎というキャラは、正にあの妖怪ハンター・稗田礼次郎(もちろん諸星大二郎作品)の御茶漬海苔版といった感じでカッコよく、登場人物全滅が当たり前のこのシリーズにあっても、見事姪っ子を救いました。

他にも個性豊かなキャラクターが、たった1話とかの出番のために活躍してくれるのですが…
もちろん登場人物、つまりは人間の嫉妬や恨み等の感情も怖い!
ラストの未来を舞台にした話が、モンスター物ではなく生まれた子供の頭に登録センサーを埋め込む管理社会の話で、嫌過ぎますし。

今夜はここまでですが、また他の御茶漬海苔作品も少しずつ紹介していきたいと思います。
OTYAZUKENORI-ankokujiten.jpg


それはの人間の恐怖を集めた辞典なのじゃ
そうじゃ 恐怖じゃ
読んでみるかの…



スポンサーサイト
  1. 2009/01/06(火) 23:59:57|
  2. ホラー漫画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<トキワ荘(38) 石森章太郎 29 「変身忍者 嵐」 | ホーム | 月刊漫画ガロ(59) キクチヒロノリ 1 「爆裂瞑想バキトマ道」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/672-c52d7160
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する