大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

旅行・紀行・街(48) 東京都墨田区 1 錦糸町、両国、 鳩の街、玉の井

今夜は東京都墨田区です。

墨田区といえば、当地の出身者である滝田ゆう先生の漫画「寺島町奇譚」、さらに永井荷風の小説「濹東綺譚」でも舞台になっている、かつての私娼街・"玉の井"があるので行きたかったのですが…
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実は行くと決めていた前日に、いや当日の朝まで飲みすぎたために酷い二日酔いで動けなくなってしまい、嘔吐を繰り返しながらもやっと着いたのは夕刻となってしまいました。
なので短時間だけ暗い中での散歩のみとなって、玉の井やその他、例えば墨田区ゆかりの人物で松尾芭蕉鼠小僧次郎吉勝海舟、小説家だと森鴎外幸田露伴堀辰雄等々に関する場所も全部行けなくなりました。なので今回のコレ、読んでも全く面白くないと思います。

まずは錦糸町へ。
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駅ビルのテルミナ、夜のライトアップ。
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私がこの街の存在を知ったのは確か、田舎で学生生活をしていた時分に愛読していたつげ義春先生の「つげ義春とぼく」等、いくつかの作品で登場したからでした。「池袋百点会」「隣の女」あたりは必読!それらを思うと街に立つだけで感動もありますね。
そう、この錦糸町はつげ義春先生が8年間も住んでいた街であり、下宿代を2年分も溜めたために便所を改造した一畳の部屋に幽閉されて年月を過ごした地獄の街…

歓楽街として栄えている南口方面には、マグロのぶつ切りで有名な鮮魚店で有名な"魚寅"があり、常に行列が出来ています。
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そしてここはジャズピアニスト・上原ひろみさまが、時給が高かったからとアメリカ留学前にアルバイトしていた店!蟹を売りまくっていたそうです。

ブックオフもあります。
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ラーメン屋の数もかなり多いのですが、私が入店したのは"ハッスルラーメンホンマ"
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ハッスルラーメンとハッスルうま辛味噌ラーメン。
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夜の部は猥雑な繁華街、ピアきんしちょうへ行き…
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"くろ○"へ。
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ここで友人が待っていたため、お店選びは自分でしてなくて、しかもここは苦手な㈱モンテローザの系列…
まぁ料理が意外と美味く、焼酎の種類が豊富で思ったより良かったですが。
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アンコウ鍋は大失敗!

次の錦糸町来訪時はここ"ろばた焼 海賊"へ行く予定ですが、とにかくこの日はどこも満員で参りました。
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続いて"下町ダイニング 器 ~utsuwa~"でワイン等。
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ここは映画館と天然温泉がある"楽天地"
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北口の方には、巨大オブジェのECHO(エコー)が吊るされています。
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さて、場所を移動しましょう。
日本が生んだ偉大な芸術家、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎も墨田区出身!
北斎といえば有名な90回以上もの引越し生活がありますが、場所はほぼ墨田区に限られていたようですから、北斎の歩いた道がそこここにあるのでしょうね。

ここはその北斎の名を冠した北斎通り。葛飾北斎作品のプリントシートが長い距離に渡って街路灯と公衆トイレに貼り付けられています。
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ライトアップされた公園。
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奥のが卑猥な形です…

この嬉しい道をずっと進むと両国に着くのです。
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両国といえば大相撲、相撲部屋やちゃんこ店が軒を並べる相撲の町。
もちろん駅の高架下にはちゃんこ鍋屋さんが密集しています。私は満腹のため食べられず、勿体無かった…。
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駅には巨大なお相撲さん写真。
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こんなオブジェもいくつかありました。
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はぁー、どすこい、どすこい、と。

こんな名前の商店街もあるし、
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土産物もやはり相撲グッズ。
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キモッ!

相撲ファンの聖地"両国国技館"、そして輝く満月。
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私も子供時代から相撲漫画…
つまりはさだやす圭先生の「ああ播磨灘」ちばてつや先生の「のたり松太郎」平松伸二先生の「どす恋ジゴロ」「嗚呼 どす恋ジゴロ」滝沢解原作、小森一也画の「怪物力士伝」「怪物横丁」水木しげる先生の「金太とピン子」ガチョン太朗先生の「大相撲刑事」等々を読んできた男ですので、『おおっ』と一人で声を漏らしてしまいました。
相撲モノに限らず、例えば森川ジョージ先生のボクシング漫画「はじめの一歩」では鷹村守VSブライアン・ホークのWBC世界ジュニアミドル級タイトルマッチといった重要試合でも、度々舞台になっています。

両国国技館の隣に位置する"東京都江戸東京博物館"は、高床式でカッコいい建物です。
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通りの名前もこんなのがありますよ、横綱通り
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この通りを抜けた所にあったのが、"芥川龍之介生誕の地"を示す物。
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しかしあの偉大な作家の、すぐ隣りというか足元にゴミ捨て場とは…
芥川文学を愛する私は、恐れ多すぎてとてもこんな所にゴミ出せませんよ!

さらに文学碑もあり、あの「杜子春」の一説が刻まれていました。
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最後にこれは、墨田区だけの事ではありませんが…
(株)高尾のパチンコ台『CRブルース・リーGAME OF DEATH』のおかげで、普通に道を歩いていてブルース・リー写真に出会えるのは嬉しい!
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CGの顔はどうかと思いますが…実際の写真や怪鳥音が使われている素晴らしい台ですからね。
他の土地ではでかい垂れ幕で『ブルース・リー』の字が書いてある店もありましたし、普通にそんなのに出会えるとドキドキしちゃいます。

はい、次は墨田区のもっとディープな空間を見て行きましょう。自分の二日酔いのせいで満足出来る観光が出来なかった悔しさから、すぐにまた訪れた所は…"鳩の街""玉の井"辺り。
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おっと、一般的に浅草(台東区)のイメージが強い輝く巨大な黄金…"アサヒスーパードライホール"ですが、ここも正確には墨田区ですね。
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そのすぐ近く、"墨田区役所うるおい広場"には尊敬する勝海舟の銅像もあります。
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そして、かつての赤線地帯…鳩の街へ。
吉行淳之介の小説「原色の街」永井荷風の戯曲「渡り鳥いつかへる」「春情鳩の街」の舞台としても知られるこの地は、今では寂れた商店街、閑静な住宅街です。
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現在でもかつての娼家が残るのを見る事ができますが…色タイル壁や円柱、複数ある入口、テラス、他にもいくつかの特徴で見分けられます。
もちろん娼家じゃなくても、古い家、可愛い家が多くて貴重な町並みです。
老朽化により古い家はどんどん減っているようですが。
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一応喫茶店があります。
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他にも経営している店はいくつかありましたが…

そしてコレ!どうかしている素敵なデザインですが…
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現在も経営している病院でした。
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続いては玉の井。玉の井という呼び名は当時の地名である寺島町の俗称です。
こちらはかつての私娼窟(=私娼街、青線、つまり政府非公認の遊び場)であり、この場所こそが滝田ゆう先生の「寺島町奇譚」や、小説でも永井荷風「濹東綺譚」尾崎士郎「人生劇場(残侠編)」高見順「いやな感じ」の舞台だというわけです。
他にも太宰治檀一雄高村光太郎等々、多くの文士が訪れた事でも知られていますが…あとは
江戸川乱歩もその猟奇性に驚いて推理に乗り出したという日本で最初のバラバラ殺人、その名も『玉の井バラバラ殺人事件』があった場所。

玉の井の中心として栄えた、いろは通り。
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そこから少し細い道に入っていくと、やはりかつての娼家がいくつかあります。
その中でも一番のメインというか、かなりいい形で現存されている建物がコレ。
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こちら側から見ると…
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変な所に蛇口があり、隣には猫。

そして!
このバルコニーからはお姉さんが白粉塗った顔で通行人に声かけてたんだな、と想像してニタニタ笑っていると…
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この地で生まれ育ったという爺さんが散歩中に声かけてきました。それも怪しい奴だと思われての詰問ではなく、好意的に。
いろいろ話してくれましたが、聞けば爺さんは"その時代"には幼稚園児くらい。
コレは有名なので良く写真撮りに来る人がいるとの事でしたが、他にも区が買い取って文化財として残す計画があるとか、今は年寄りが二人住んでいるのだとか、長々とお話してくれました。
もう一人住んでいたそうなのですが、昨年末に転落してここで死んだ、とか。
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何にしてもこのように老朽化が激しいので、
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観光客が増えすぎるかもしれませんが、文化財にして金かけて保護する事に賛成です。

この周辺をもう少しだけ散歩。
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ここは、おでん、壷、お茶漬の店だったのか…え、壷!?
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暗くなってきてカメラはしまいましたが、夜にも駅前すら活気の無い感じがこの日は哀しくなり、帰りました。今夜はここまで。


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  1. 2009/01/11(日) 23:59:39|
  2. 旅行・紀行・街
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  4. | コメント:0
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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