大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(12) 「ビッグ・1」

今夜は藤子不二雄先生の「ビッグ・1」(中央公論社刊)。
FUJIKO-big1.jpg
もちろん昨夜に続いて"藤子不二雄ランド"版で、単行本は全2巻です。

1962年に週刊少年サンデー(小学館刊)にて連載された作品で、タイトルとなったビッグ・1とは巨大な白鯨の事。
種類はマッコウクジラなので普通は群れをなしているはずなのに、このビッグ・1は一頭だけで行動し、突然変異(ミュータント)と思われる規格外の大きさと、底知れない知恵を持ったクジラの王。

となるとハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」を基にした海洋冒険モノだと分かり、実際に小説の文章からの引用で幕を開ける物語なのですが、そこは藤子不二雄作品、そこまで文学性はありませんが、確実なエンターテイメント作品に仕上げていて、悪の軍団も登場します。

主人公は"竜神丸"乗組員の少年白鳥ケンジ
それにケンジが兄のように慕う第一砲手の大神タケルと、科学者であるお互いの父親との対立、ビッグ・1や襲いくる謎の"黒旗艦隊"の一味との戦いを描いています。

時代を感じさせる…つまり今では古い絵柄の初期作品なのですが、戦艦同士の海上戦についても藤子不二雄先生はよく勉強していて、なかなか面白いのです。

最後は世界の海を征服しようと企む黒旗艦隊の野望を、図らずともビッグ・1と協力する形になったケンジ達が倒し、世界の平和は守られる…
そしてもう憎めなくなっているビッグ・1と、いつか命をかけて戦う日までのお別れをして物語りも終了です。

SFスペース・アクション作品の「銀河船長」も併禄されているのですが、これは主人公の銀河船長の乗る宇宙船が白鯨の形をした"モビイ・ディック号"だから選ばれた組み合わせだと思われます。
それに、海はインナー・スペース(内宇宙)とか呼ばれてよく宇宙にたとえられますからね…

こちらは全1巻の虫コミ版。こっちの方がジャケはカッコいいで貼っておきます。
FUJIKO-big1-mushi.jpg


ビッグ・1!
きみは人間をよっぽど にくんでいるんだな
だけど人間にはできるだけ 歯向かわないほうがいいよ
人間はすばらしい科学力を持っている……
いくらきみが怪物でも いつかは人間に征服される時がくるぞ
ぼくはきみを そんな目に合わせたくないんだ
きみにはいつまでも 海の王者でいてほしいんだよ



スポンサーサイト
  1. 2009/01/29(木) 23:59:35|
  2. 藤子不二雄
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<藤子不二雄(13) 「シルバー・クロス」 | ホーム | 藤子不二雄(11) 「オヤジ坊太郎」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/686-d8e00512
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する