大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(15) 「忍者ハットリくん」 2

今夜も続けて藤子不二雄先生の「忍者ハットリくん」(小学館刊)。
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アニメでもずっとやってた有名な作品ですので皆さんご存知だとは思いますが、忘れてる方の懐かしい心を甦らせるために、まずは登場人物紹介からいきます。


タイトルにもなっている主人公の忍者ハットリくんは、本名ハットリカンゾウ(服部貫蔵)でござる。
忍者服に頭巾をまとい、忍者口調でしゃべり、パッチリした目と頬には渦巻き…という可愛い風貌ながら"伊賀流"の厳しい修行を耐え抜いた一流の少年忍者で、その名前は当然服部半蔵のもじりとして思いついたものでしょう。

あらゆる忍術に精通し、性格も正にヒーロー的ないい奴なのですが、カエルが大の苦手という弱点を持ちます。
ちなみに頭の頭巾の中身(髪型等)は誰にも分かりません。

忍者らしく縁の下の力持ち的な働きをしたのに、皆に誤解されて責められ、素直に謝って屋根の上を走りながら『忍!忍!忍!』と泣きながら走る悲しい回もありました…
ケン一に頼まれてアイドルの星子ちゃんにサインを貰いにいき、CHU!されていかれちゃう回なんかもありましたし。

そのハットリくんが東京へ修行に来て三葉家へ居候する所からこの物語が始まるのですが、この三葉家の住人は一般的な凡人一家。
副主人公といえる小学生の三葉ケン一はメガネ君でクラスの落ちこぼれ的な存在。
ハットリくんと友達になった事で、その力を利用して見栄を張って困らせ…というと嫌な性格のようですが、ただ単に「ドラえもん」における野比のび太のようにダメな奴。
机に向かっていた時にハットリくんから『ケン一氏(うじ) めずらしく勉強でござるか』と問われて、
『科学の勉強をしているのでござるよ。今夜のような静かな夜はとくに身が入るからのう。』
などと答えたその手には…手塚治虫先生の空想"科学"漫画の「鉄腕アトム」があるという、トンチの効いた部分は好きですが。

ケン一のパパ、三葉健太郎は普通のサラリーマンでデブ、そして意志が弱くて飽きっぽい性格、しかし善人です。
専業主婦のママは…名前が出てこないのですが、いつもの藤子不二雄A作品のように美人ママで、そそっかしいお人好し。

途中から登場したのがハットリくんの可愛い弟シンちゃん
本名ハットリシンゾウ(服部心蔵)で、まだ幼少ながら兄を慕い後を追って上京してきました。
見習い忍者で、ハットリくんと比べてダメな忍者役ではありますが、忍法涙パワーという最強の必殺技を持ちます。
ただ泣くだけなのですが、その声がハットリくんでさえ真似できないほどの強力な武器なのですね。
頬にはまだ渦巻きになる前と思われる日の丸があります。

シンちゃんとセットのように出ていてちょっとマヌケなのが伊賀流の忍者犬、獅子丸(シシ丸)。
人間の言葉を話し、大食らいでデブながら愛嬌のあるこの忍者犬は…ご存知ちくわが大好物だワン。それもカネテツのちくわがいちばんすきだワン!

他に伊賀流の忍者達といえば、ハットリくんの父なのに酒癖が悪いハットリジンゾウ(服部陣蔵)や母上、必ず3忍者セットで登場する猿飛猿助雲隠才蔵石川五助、それにアニメ版のオリジナルキャラクターだったのが原作漫画にも登場した"くの一"の少女ツバメ、そして忍者怪獣ジッポウ
伊賀のぬけ忍では、ハエ丸の釣り忍法を編み出した釣りのハエ丸…こいつは頭と顔が丸々ハエという不気味な奴でした。

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続いてハットリくん達の伊賀流とは敵対関係に当たる"甲賀流"の忍者。

ケン一やヒロインの夢子ちゃん(河合夢子)らの同級生で、ほぼ全話に登場もするケムマキ・ケムゾウ
この作品「忍者ハットリくん」における主人公のライバル的な存在ではあるのですが、いつもいつもハットリくんに忍術で及ばずにやられる役。
忍法ゴマスリを得意とし、裏表があるイヤな奴なのですが…後半は寂しがり屋の一面を見せたり、ハットリくんと協力したりでいい奴になっていきました。

そのケムマキの兄弟のような弟子の忍者猫が影千代
人間の言葉を話しますがやはり可哀想なやられ役で、こちらは大好物がイカ…ニャリン。

そして嬉しいのはハゲタカ忍者のハゲベエ
藤子不二雄先生が生んだあの名作「黒ベエ」からのスピンオフで登場ですね。
藤子マニア用のスピンオフは他にもいくつか見られるのですが、ケムマキが
『コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ ク・ベ・キ・カ!』
と、「魔太郎がくる!!」ネタになるセリフも出していましたし、魔太郎そっくりな呪魔次郎というキャラもいました。
ゴルフネタも多い中で「プロゴルファー ハットリくんの巻」と、まさに「プロゴルファー猿」のハットリくん版のような回もあり、「オヤジ坊太郎」のゼブラホテルも出るし…等々。

他に甲賀の忍者猫総元締めの白猫斉、ケムマキ(ケムゾウ)の双子の兄でケムノスケや弟のケムシ、"くの一"の少女影夜姫なんてのもいます。


さらに"機械流"なる奴らも登場しますが、これは忍者というか…
発明家のシノビノ博士ロボ丸という機械流忍術を使うロボットを作って生まれたものですね。
シノビノ博士の研究所は建物自体のデザインも、番犬も植木も全部ロボットで面白いですよ。

この博士の一人娘が、夢子ちゃんほどは登場しないものの「忍者ハットリくん」でもう一人のヒロインといえるシノビノオヒメ
シンちゃんと仲良しで、とっても可愛いですね。
そしてサボテンの超能力者というユニークな存在であるトゲ次郎も可愛い!!

…と、こんな感じで、あとはケン一らの担任が小池先生…つまり「オバケのQ太郎」とかで出てくるラーメン大好き小池さん顔。
それにこれも藤子A作品の定番ですが、海外から珍しいお土産を買ってきてくれる叔父さん。
それに1話だけの登場ながらアメリカ流ザ・ニンジャというケムマキもロボ丸も破った忍者だとか、中国忍法の小忍、蜂の巣手裏剣を使う根来の虫丸
ケン一のクラスの転校生でボディビルコンテストのチャンピオン、そして女子達に
『キャー かっこいい まるでブルース・リーみたい!』
ともてはやされた森守肉男等々、他にもチョイ役は少しいます。

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ところで前回、「忍者ハットリくん」を集めるなら全16巻のてんとう虫コミックス版がいいとは書き、画像はそれを使っていますが…
実はこれも作品の収録順で不満があったり、新原作と旧原作が何の断りもなく混ざっているので設定が紛らわしくなっていたりもします。
ハットリくんの両親が上京して三葉家の隣に住み着いて忍者屋敷に改良し、息子達もそちらへ移ったエピソードは無かった事になっていたり。

そしてもっと残念なのは、「忍者ハットリくん」登場から数えると20年近く経ってついに描かれた、ハットリくんらが伊賀へ、ケムマキらが甲賀へ帰ってしまってケン一が号泣する感動の最終回は収録されていないと、ここでもう書いてしまいましょう。

そんな所で、今夜はここまで。


ゴキブリの竜宮城へなんか、いきたくないでござるなあ。
しかし、考えてみると、ゴキブリは虫の忍者でござるなあ。
全身黒ずくめで人目にふれず、その身のすばやいことなどそっくりでござる!



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  1. 2009/02/16(月) 23:59:28|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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