大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(41) 浅井まさのぶ 1 「恐怖!マリア学園の地下室に…」

今夜はレモンコミックスから、浅井まさのぶ先生の「恐怖!マリア学園の地下室に…」(立風書房刊)です。
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浅井まさのぶ先生…いや、広岡球志先生と言った方が通りがいいでしょうか。
後者なら聞き覚えのある方も多いと思われますが、そうです!
梶原一騎の遺作ともいわれる「火子伝説」の後半部分を描いた方と同一人物です。そう聞くと日本の劇画界において重要な役割をした、とも思えてきますね。

その浅井まさのぶ先生は1942年生まれで福岡県出身で、他に「アストロガンガー」「新造人間キャシャーン」「電子戦隊デンジマン」「カリガリ博士」…といったコミカライズ企画物だとか歴史物も描いていまして、この「恐怖!マリア学園の地下室に…」は異色作といえるのかもしれません。

新しく開校された私立のミッションスクール、"マリア学園"にて起こる怪奇事件を描いた作品なのです。
ここは厳格な全寮制の女子高で、いきなり朝礼の女園長挨拶中に顔にでかいアザがある生徒・君枝が倒れ、お風呂に生霊として現れたかと思えば、その後飛び降り自殺してしまうのですが…この展開に普通の読者はポカンとしてしまう事でしょう。

さらに青山という先生がきてから、もっと恐ろしい事が起こり始めるのですが…
この青山先生が怪しいと思わせておいて、実は全ての怪異の原因は女園長にありました。
このメガネのオールドミスタイプな園長がマリア学園の前身の修道院で院長をしていた時、礼拝堂で心中した男女を
『か、神につかえる資格など かけらもないっ……! 天国にいけるわけがないっ!』
と断じた上に、尼僧の方は外部にばれるのを恐れて死体を壁に塗りこめた過去があったのです。

そのせいで学園に奇妙な虫が大発生するのですが、その虫はお菊さんで有名な「播州皿屋敷」、または「平家物語」の斉藤実盛など、強い怨念を残して死んだ成仏できない霊がいる時に発生する虫だったようです。
しかもこの虫に噛まれると方に人面瘡が出来て、心も操られてしまう…この操られた女子高生達が風呂場で、当然裸で人面瘡もあらわにして会議している様はなかなか不気味です。

おっと地味なので忘れていましたが、この作品の主人公は最初に自殺した君枝の親友である桂子で、他の親友・冷子と共に人面瘡の攻撃を逃れて真相に迫ります。

それにしても操られた女子高生達の描写は酷いなぁ…バケモノばばぁです。
ラスト近くに全ての元凶だった園長がキリスト像の代わりにはり付けにされた教頭の下敷きになって死ぬと、目玉も飛び出した怖い顔になって、おびただしい数の虫がざわっと蠢くグロシーンもあります。

それから青山先生と桂子と静と冷子は、虫と操られたバケモノ女子高生達の攻撃から逃げながら最後の反撃をする…のですが、しかし園長に復讐を果たした尼僧の幽霊は、何で学園の女子高生達にまでそんな目に合わせる必要があったのでしょうか。

レモンコミックスのB級ホラー漫画家としては、梶原一騎先生とも組んだ経験がある浅井まさのぶ先生はかなり貴重な存在です。
画力はイマイチながら、サービス精神は旺盛なのが見てとれます。
まずこの全1巻の単行本はページ数が多くて厚いし、何度も無駄にヌードシーンがある、そして現在では古書店のワゴン100円均一等の定番として安く読めるのですから…


恐ろしいことだ……
あの虫にやられた者は肌に人面瘡をもち……
のみならず身も心も……



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  1. 2009/02/28(土) 23:05:03|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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