大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(43) 鬼城寺健 2 「私の赤ちゃんを食べないで」

今回も鬼城寺健作品で続けて、「私の赤ちゃんを食べないで」(立風書房刊)です。
ONIJOJI-dont-eat-my-baby.jpg
最高傑作の呼び声も高いこの作品は、発表された当時流行ったハレー彗星ネタに映画「ローズマリーの赤ちゃん」H・P・ラヴクラフトの小説、そして怪獣モノの要素までが詰まった素晴らしい作品。

主人公は矢田部マリという少女。
ママが妊娠したのを機に、両親と共に沼沢市広いマンションへ引っ越してきました。
ここの住人はカエルみたいというか歪んだ顔した奴ばかりですが、テルエという友達も出来て無邪気に暮らしていたら…
マンションには地下道があり、そこで住人達が集まって赤ちゃんを食べているのを目撃し、その中にマリのパパもいるのでした!

そしてここの住人達は全員魔族であり、1986年のハレー彗星が地球に接近する日に生まれる赤ちゃん、つまり生まれてくるマリの妹が狙われている事を知り、そのためマリも命を狙われるのです。
こんな事はママも誰も信じてくれないし、パパは『いつものおいしいタバコ』ですっかり魔族に操られてしまっているし、さあどうするマリ!

ママがかかっている医者も魔族、味方かと思われたテルエもマリを吸血蝙蝠がウジャウジャいる洞窟に閉じ込めて殺そうとして…これは逆に自分が喰われる結果になるのですが、そんなマリに唯一味方してくれたのは神父さまでした。
そして作ってくれた"悪魔退治の薬"で最終的にはマリが魔族に勝利しました。
魔族達は、半漁人というかインスマウスの姿を現して死んでいき。

…と、それはいいのですが、マリがマンション裏の沼から持ってきたカエルの卵が巨大化して怪獣映画のように街を破壊しながら襲ってくる、これは魔族の卵だったという事らしいのですがどうも余計な設定と思えるし、いやこの余計な所があるからこそこの手の作品としては名作なのでしょう。
無理がありすぎて全く怖くないし、面白すぎてもはや笑えてくるのです。
これもハレー彗星のせい、という事なのでしょう。おきまりの無理矢理なハッピーエンドでめでたしめでたし。


ここにいけにえの赤児の血を捧げ お祈りもうしあげます
ハレーの神よ!! 人類を滅ぼし ふたたびわれわれの手におもどしくだされ……
われわれはハレーの神のおいでを長い長い間 お待ちしていたのです
今度失敗するとわれわれは滅びてしまいます
幸いわれわれの子供達は眠っていた卵の中から産まれ出てこの街にあふれています
幾千幾万の…いやなん億という数になって地球をおおいつくして行くことでしょう……
この一九八六年以後 ついに人類は滅び
地球はふたたび われわれの手にもどりますように……!!



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  1. 2009/03/05(木) 23:43:17|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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