大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(45) 岬マヤ 1 「恐怖!ゾンビのいけにえ」

岬マヤ先生の「恐怖!ゾンビのいけにえ」(立風書房刊)です。
MISAKI-zombie.jpg
ご覧の通りの素晴らしいジャケ、そしてタイトルからしてB級ホラー映画的でいいですよね。そして…本当に変な作品です。

この岬マヤ先生、私は他には同じくレモンコミックスの「恐怖!呪いの鍾乳洞」しか持っていないのですが、プロフィールは単行本の後ろに書いてあるので、それをそのまま公表するのが早いですね。

いわく、
『東京・八王子の奥深い山中に、ひっそりとただ一人で住んでいる。
いつも仮面をつけていて、人前で素顔をさらしたことがない。長くのばした紫色の爪は、先が三つに割れていて不気味
つねに無言で物静かである。子供の頃、大きなショックにあったため、過去の記憶はすべて失っている。』

という凄いものでした。これは期待できるぞ…

「恐怖!ゾンビのいけにえ」はタイトルの通り"ゾンビ漫画"です。

そこで他にゾンビ漫画と呼べる物を思い出してみると、やはり日野日出志作品だけでかなりの数があるし、他にも私のブログで既に紹介した物だとムッシュー・田中先生の「死人(ゾンビ)の足音が近づく」や、浅井まさのぶ先生の「恐怖!マリア学園の地下室に…」、さらにホラーじゃないけど小室孝太郎先生の「ワースト」や、花くまゆうさく先生の「東京ゾンビ」あたりがありますね。

あとは古泉智浩先生の「ライフ・イズ・デッド」だとか、玉井たけし先生の「魔界ゾンべえ」三家本礼先生の「ゾンビ屋れい子」福満しげゆき先生の「日本のアルバイト」だってゾンビの設定がロメロ映画にわりと忠実で嬉しいし…と、簡単にこれだけ思い出せるくらいだから、忘れてる作品や知らない作品もまだまだあるのでしょう。

それらの有名作品と比べてみても決して引けを取らず、ナチュラルなぶっとび具合や狂い方、絵柄にも技術が無いからこそ出た勢いがあり、もうゾンビ漫画のチャンピオンに推したいくらいなのが岬マヤ先生の「恐怖!ゾンビのいけにえ」であると思うのです。

咲山中学ワンダーフォーゲル部の5人組がF県の"鬼神が岳"山中で嵐に合い、迷っていると見つけた家、そしてその村にはゾンビがいた…という話。

リーダーの神島健二が主人公で、5人組のうち真っ先に被害者となったのはヒルの大群にやられた小野サチコ。顔がブクブクになり、臭い土や腐肉にたかる蛆虫を食べたりして狂ったようになりました。
そして助けを求めて行った家で出されたの鍋の具が人肉!
『ぬば~っ』と箸で目玉をつまんだり…この食事シーンはなかなかの見ものです。

家の主人は明らかにバケモノなのですが、それと対立している村長達もまた同種の奴らで…
なんて読者の心配をよそに、怖いのを口実に神島を連れ出した野村まゆみは『キスして』とか呑気に、そして生々しくせがんでいます。

当然5人組以外は全員ゾンビなのですが、そのボスが行方不明になっていた神島の父でした!しかし迷いもなく父の頭にガラスを突き刺した神島は、
『死なない………!に、日本にも……日本にもあったのか!?
日本のゾンビ伝説!父が…父がそのおぞましいゾンビになっていたというのか!?』

そう驚く事になります。

それから新鮮な体と脳や臓器を入れ替えるシーンがあったり、対立するゾンビ達同士で殺し合い(死なないのに)を始めたり、いくつかの見所を経てラスボスであるゾンビの長老と対決するのです。

ちなみにこの作品におけるゾンビは吸血鬼と混ざっているような風貌で、ゾンビ化すると鋭い牙と爪が生えるようです。あとジャケを見ての通り長い舌も。
神島に蹴りを入れられてお湯をかぶったゾンビが、
『アチチチ くそっオレだってやけどするんだぞ!まて~~っ』
となったのは笑いました。

ギャグで描いてるわけではない、むしろ怖がらせようとして描いてるのに自然な笑いがこぼれるし、また変な絵の魅力は文字では伝わらないのが残念ですが…面白いです。
もちろんゾンビの設定とかはメチャクチャだし、あまり漫画を真面目に読む人には向きませんよ。


くれぇ~~
新しい脳と生ギモが欲しい~~っ



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  1. 2009/03/16(月) 23:06:17|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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