大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(77) 氏賀Y太 1 「女体解剖授業」「淫虐監獄島」「真・現代猟奇伝」

今回はエロ漫画家、氏賀Y太先生の紹介です。

エロ漫画家…私は今まで、何度か描いてるだけとかじゃなくて専門的にエロ漫画だけを描いてる人は一度も紹介してないと思います。
あ、早見純先生はエロ漫画家なのかな?
というのも私自身がエロ漫画を好きじゃなくて、もちろん読んだ事はありますが、ほぼ全員絵が下手すぎるのと、女性を性的玩具並に扱うその内容が苦手で…
いやそう言うとキレイ事みたいで嫌なのですが、とにかく本屋に行ってもそのコーナーは見てません。

しかしこの氏賀Y太先生は友達に薦められまして、その時に丸尾末広先生や花輪和一先生や大越孝太郎先生等の大ファンである私なら好きなはずだ、と言われたのです。
それなら早速と購入してみたのですが…いくら何でもコレをそれらの漫画家と比べるな、と思いつつもインパクトは絶大でした。
何しろ絵が下手で、それに丸尾末広先生らのような美学や耽美要素は持ち合わせてなくて、ただグロいだけ…なのですが、でもグロさもここまで極めているとそりゃ残ります。
毒にならない代わりに何の薬にも栄養にもならない、健康なだけの漫画ばかりが溢れている世の中にあって、氏賀Y太作品は必要なのかもしれませんよ。

氏賀Y太先生の経歴ですが、どうやら新潟県長岡市出身。古葉美一名義でゲームを題材にした漫画でデビューして、初単行本もゲームのコミカライズ版だったそうです。
それから成年向け漫画に転向して御堂ソラヲ名義になり、氏賀Y太名義で猟奇漫画も描くようになったのだとか。
読み方はもちろん『うじがわいた』、つまり『蛆が湧いた』だからひどい…
一文字違いの氏賀湧太名義も使っていましたが、他にもいくつかの名義を使い分けて猟奇的でない漫画も描いているみたいですよ。

それでは、氏賀Y太名義の単行本を新しい方から2冊だけ紹介しましょう。

まずは「女体解剖授業」(松文館刊)。
UJIGAWAITA-deathface.jpg
これは絶版になっていた「デスフェイス」(ティーアイネット刊)の復刻に、描き下ろしカラー作品を加えた本ですけどね。

10編収録の短編集になっていて、短い血と内臓のスプラッターなカラー漫画に続いて「芥虫」
白痴のような男に監禁された幼女が、広げられた性器にゴキブリの大群を突っ込まれた上にスタンガンを…そして内臓を引っぱり出して何と体を"裏返し"にして、
『う……裏返じだら み…みんなおんなじなのに』
とか言ってます。どうやら前に『気持ち悪い』と言われたからのようですが…ギャー!!

他に「四時間目 生物」では、学校生活を舞台にして『生物』の解剖の時間に先生ぐるみで生きたままの女子高生を解剖する話です。
あくまでホラーではなくコメディタッチに、まぁ女の裸は出るけどエロではなくサイコな授業を描きます。
子宮を開けたら胎児が出てきて、それを潰して…ラストの記念撮影なんて、生徒全員が完全に狂ってる!

「マテリアル」「デスフェイス」「ぶたまん」「Calling You」と続く連作では、ヒロインがあっさり手足を切り取られてダルマの"道具"にされるし、親友は肉体改造されて生きた便器に…

ひどいから次に行きましょう、「淫虐監獄島」(同じく松文館刊)です。
UJIGAWAITA-icecream.jpg

6話に渡って続く「アイスクリーム」という長編で始まります。
舞台は某国特別犯罪者収容施設で、囚人番号11492番の皆川愛澄…通称アイスが主人公です。
男の凶悪犯の中にぶち込まれた女囚アイスは、後ろ手に縛られて足に鉄球付けた状態でも全力で抵抗し、しかもかなり強いのですが、結局は陵辱の限りを尽くされるのです。
それも毎日責めに責め抜かれて…という話なのですが、アイスが投獄された理由と本当の身分、所長の正体等の謎もからんでくる、一応マトモなストーリー物仕立てのアクション・エロ漫画なりました。

あとは短編が3つですが、またいつもの手足切断…いやそれ以上の猟奇描写が続きます。
意味も無い悪意の暴力で蹂躙される肉体(特に女体)を見るのは本当に辛い。
話の内容は少年漫画みたいな物もあるのですが、とにかく誰かのピンチに助けに来てくれるヒーローは氏賀Y太作品においてはいないのです。
単純な勧善懲悪話に飽き飽きしてる人も、でも本当に悪が勝ってしまうとどうなるかを知るのにいいかもしれませんね。


やっぱりもう1冊も、少しだけ。
全ての氏賀Y太作品の中でも、今の所1番の"問題作"という意味では「真・現代猟奇伝」(オークラ出版刊)になるのでしょう。
UJIGAWAITA-shin-gendai-ryokiden.jpg
"猟奇事件ファイル"として実在した事件を基に漫画化した物で、中でも足立区綾瀬で起きた"女子高生コンクリ詰め殺人事件"を題材にしているために話題になりましたが、酷くて当たり前の氏賀Y太先生の猟奇描写も、半ノンフィクションであると知って読むこれは特に辛い…
41日間にわたって監禁し、レイプと暴行を繰り返した悪魔の所業を坦々と描かれています。
こればかりは氏賀Y太先生もふざけたユーモアを廃して、現実に起きた凶悪犯罪の悲劇と痛みを忘れないように力を込めて描いているのですが、現在絶版です。

そんなわけで、嫌な気分を味わいたい方は漫画におけるグロと暴力の極地・氏賀Y太作品をどうぞ。
しかしその作品で抜く、つまりエロ漫画本来の機能を果たしている者がいると想像すると、それが一番怖い…


人類は害悪だ 地球の為に消えゆくべきなのだッ
私はそれを見届ける!!
地球に謝罪するために!!
さあ終末の鐘を鳴らすのだ!!
アイムソーリー地球!!



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  1. 2009/03/15(日) 23:50:35|
  2. 劇画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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