大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(62) 秋山亜由子 2 「虫けら様」

今夜は秋山亜由子先生の「虫けら様」(青林工藝舎刊)です。
AKIYAMA-mushikerasama.jpg

つい先日2冊目の単行本になる「こんちゅう稼業」を紹介したばかりでしたが、やはり単行本デビューに当たる「虫けら様」も紹介しなくてはならないと思い直しまして。

何といってもこちらには1992年の月刊漫画ガロに載せたデビュー作「一人娘」が収録されていて、これが名作なのです。
嫁入り前の一人娘を亡くした父親が、死んで虫(魂を運ぶ存在)の花嫁行列に加わって蝶になって巣立っていく娘と最後の会話を交わす…悲しいファンタジーの短編でした。
70年代のガロに載っていてもおかしくないような雰囲気を持ち、ちょっとだけ難しくて自分で意味を考えさせるような…こんな作品が個人的に大好きなのです。

そして単行本のトップに収録されているのが「瓢箪虫」という、法師と瓢箪に住みついた虫のやり取りの話で、これもいきなり名作ですのでね。
一番長いのが表題作の「虫けら様」で、ガロで5回に分けて掲載した力作。
擬人化されて登場する虫たちは妖怪のようだと思えますが、「稲虫」「土蜘蛛草紙」などは完全に妖怪漫画。
もちろん他のも全て虫か、または人間以外の生物がメインで登場してきます。
そして巻末には近藤ようこ先生との対談も収録されている!

虫の生態に詳しくない私のような読者は、それを細かく描かれた秋山亜由子作品で勉強でき、幻想物語と共に美しい絵を楽しめる…凄いです。
貴方も是非、大人のための昆虫メルヘンを楽しんでみてくださいね。


この中に多分 奴らをだまくらかすニオイが詰ってんだよ
あたしゃね 何でこんなモンが頭の上に乗っかってんのか、実はずっと疑問だったんだ
でもやっとわけがわかったよ
あたしら始めから ここに住むように出来てたんだね
苦労しておマンマ集める暮らしなんて考える方が間違ってたんだ



スポンサーサイト
  1. 2009/03/18(水) 23:17:47|
  2. 月刊漫画ガロ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<月刊漫画ガロ(63) 福満しげゆき 5 「まだ旅立ってもいないのに」 | ホーム | 「忍者ハットリくん」のニンニングラス、「笑ゥせぇるすまん」の魔の巣(居酒屋 ペルル)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/729-17a96c07
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する