大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(64) 福満しげゆき 6 「カワイコちゃんを2度見る」

福満しげゆき作品をもう一冊続けて、次は「カワイコちゃんを2度見る」(青林工藝舎刊)です。
FUKUMITSU-kawaikochan-wo-2domiru.jpg

福満しげゆき先生の2冊目の単行本で、アックスや他のもっとマイナーな雑誌で発表した作品、または未発表(ボツ)作品の16編で構成されています。
ボツ作品も含めてかなり面白く、福満先生の欲望とか妄想とか強迫観念とか少しフェチ入ったエロさとか諸行無常の世の中とか、丁寧に描き込まれた絵柄の中で表現されていますね。そして私は、こんな素敵なイラスト入りサイン本で所持しています。
FUKUMITSU-kawaikochan-wo-2domiru2.jpg

この本で唯一、3話に渡る連作になっているのが「日本のアルバイト」で、これはジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ物の設定を下敷きにしておきながら、例の冴えない青春を送る主人公を描く…傑作。
まだ若い主人公が部屋に置いてあったギターをじゃまだと押入れに片付け、
『ホントはもう…とっくにあきらめてたじゃないか……』
とつぶやいて終わる2話目は寂しすぎます。
3話目、つまり描きおろしになるこのシリーズの完結編なのですが、このラストも襲ってくる不安を表現したものでした。
実は上手いアクションも描いてるし、まさに福満色が全開の名作。

他に福満しげゆき作品では初の映像化もされた「景色のキレイなトコに行こう」や、福満版ドラえもんなのか「飼ってはいけない居候」は吹き出しちゃうくらい面白いし、ガロ入選作品となったデビュー作と同じくカニバリズムネタを使っている「事情聴取」にラストの表題作でシュールな悪夢みたいな「カワイコちゃんを2度見る」・・・
他の作品も含めて、基本的にはどれも面白いと自信を持って薦められる作品集でした。


夢をみて生きた人のなれのはてか…
僕もか…



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  1. 2009/03/20(金) 23:07:58|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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