大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(48) やすだたく 2 「ミイラが呼ぶ夜」

続いてやすだたく作品で、「ミイラが呼ぶ夜」(立風書房刊)です。
YASUDA-mummy.jpg
これもまだ子供だった私は近所の本屋で恐る恐る立ち読みした本なので、思い出深い…

オープニング、いきなり巨大な鳥の内臓を取り出して一人でニヤニヤしている男が登場してきました。
この男が"南田市立第二小学校"の女子、麻理美奈子を誘拐して拉致、監禁した上に、趣味の剥製作りをこの人体で試そうと企む…猟奇的な話です。

話は別々に監禁されている美奈子の方だけを追い、次に麻理の姿を見た時は衝撃!素っ裸で腹を切られて内臓ぶちまけている姿でした。
小学生にして親友のそんな姿を見せられた美奈子は、続いてかつて妹の美鈴に害を成した人間をミイラにして保存しているのを見せられます。

この犯人の男の歪んだ妹好きの念が高じて女子小学生を監禁しちゃってるわけですが、気持ち悪い剥製作りのやり方を勝手に講釈したり、かなり狂ってます。
妹と共に育った孤児院でいじめられた経験とかあって同情の余地はあるのですが、何とも偏執的な人間の狂気を描いたヤバい内容でした。

最後は何とか美奈子が逃げ出して一件落着し、一応家族には元気になったふりをしている美奈子の日記が最後のコマ。その内容は、
『夢だったのかしら…あの数日間悪い夢を見てたような気がする…
でも夢じゃない 友達だった麻理はあの地下室で殺されたんだから……
もうすぐ秋……私…みの虫のように 小さなからの中に とじこもりたい…………』

と、何とも暗いラストの作品でした。
こんな体験をした女子小学生の、その後まで追った作品を読みたいものですね。

あと印象深いのは拉致されて眠り、うなされている美奈子の夢のシーン。
ドイツの表現主義か何かの芸術表現のようなシュールな世界を、まるで楳図かずお作品のように大口開けて逃げ惑う美奈子が、これまたおかしな人間のような奴に変な武器で後頭部を刺され、顔から目玉と一緒に飛び出してくる…
やすだたく先生なりに実験的要素も入れてみたのでしょう、この辺りを見てもかなりの意欲作だと分かる作品でした。


この店にあるのは鳥のハクセイだけ?
じゃあ知らないね フフフ……
人間のハクセイの作り方さ…
フハイするのが早いからね
すべての内臓を手早く始末しないと失敗するね……
ちょっと骨はおれるけど まるで生きてるようだよ
永遠に腐らないんだ フフフ……



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  1. 2009/04/10(金) 23:58:46|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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