大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

手塚治虫(10) 「手塚治虫 THE BEST 2 雨ふり小僧」

今夜も手塚治虫先生のTHE BESTシリーズの続きで、2巻目の「雨ふり小僧」(集英社刊)です。
TEZUKA-the-best2.jpg

今回の帯文を書いている週刊少年ジャンプ作家は、言わずと知れた鳥山明先生ですよ!
『一度だけ漫画で涙が出てしまったことがある。若い頃読んだ「雨ふり小僧」。プロとなった今、出会い、今度は汗が出た。』
だそうです。

そんな表題作の「雨ふり小僧」は、1980年の月刊少年ジャンプに掲載された作品で、山の中の分校に通うモウ太が、自分の所にだけ常に雨が降っている変な妖怪・雨ふり小僧に出会って起こる物語。
雨ふり小僧は、物置なんかに捨てられたままの古い傘から生まれた妖怪で、『○○どに』というしゃべり方が可愛いです。
彼はモウ太のブーツ(長靴)を欲しがり、くれれば3つの願いをかなえてくれると言います。
それを受けたモウ太は最後の願いで分教場の火事を消してもらうのですが・・・
モウ太は『あとで橋の下にブーツを持って行く』と約束をした事を忘れたまま、家族は町に引っ越し、結婚して会社の社長になって何人もの子供を持つまでになりました。
雨ふり小僧と別れて40年も経ったある日、娘にブーツをせがまれて買いに行ったところで、突如あの約束を思い出し、急いで約束の場所だった橋の下に行く…何とまだ雨ふり小僧は待っていたのです!
しかし大人になったモウ太には雨ふり小僧は消えかかって見え、ブーツを渡す約束を果たしたら完全に消えてしまいました。
泣いてその場にうなだれるモウ太…雨ふり小僧の無邪気な可愛さも合わさって、このラストは何とも淋しい。

他に収録されている3編は、「いないいないばあ」「はなたれ浄土」「悪右衛門」
「いないいないばあ」「はなたれ浄土」の二つは不思議な力を持つ(座敷わらし的な)存在を主題にして描いた作品で、「悪右衛門」は日本特有の変身するキツネと暴れん坊だった男との交流ですが、凄く悲しい話に仕上がっています。2ページかけた人間の女性への変身シーンは色っぽい…

はい、"手塚治虫 THE BEST"シリーズの2巻は、妖怪のような不思議な存在が登場する、民話を基にした漫画集でした。


わるかった わるかった わるかった!!
わしだ モウ太だよ………約束のブーツを持って来た!!
おまえったら四十年もここで待ってたのかい!?
そんなにボロボロになってまで………わしとの約束をまもって……!!
雨ふり小僧…なんだかおまえの姿がほけて見えるぞ

まだ行かんでくれ!!
おまえともっと話したい………
四十年間待たせたおわびをしたいのだ!!
雨ふり小僧!!
雨ふり小僧…………



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  1. 2009/04/13(月) 23:36:24|
  2. 手塚治虫
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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