大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

SF漫画 (5) 桑田次郎 1 「怪奇大作戦」

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この方も凄い人です、桑田次郎先生。

1935年に大阪府で生まれた桑田先生は、何と1948年、つまり13歳にして「怪奇星団」で漫画家デビューしています!
しかも既に絵は上手いし作風も確立されていたというから、かなりの天才と言うより他ありません。

次々作品を発表しますが、原作付き作品とはいえ「月光仮面」「まぼろし探偵」「8マン」「デスハンター」「ウルトラセブン」といった、私の世代でも有名な作品を手がけてまして、「ゴッドアーム」梶原一騎先生とも組んでますよ!

このデザイン力と都会的で洒落た絵柄のヒーロー達は、いかにも頼もしい正義の味方!
その動きもアメコミ的なダイナミックさが魅力です。

私が桑田次郎先生に注目し始めたきっかけは、丸尾末広先生とガロで対談していたからです。
何とあの丸尾末広先生が、少年時代から一番憧れてたのが桑田先生だと語って対談も実現させて、貴重なコレクションの公開もしてました。

私の手元には後に復刻されたサンコミックス(朝日ソノラマ刊)の単行本がいくつかあるのですが(これらもとっくに絶版)、今回紹介したいのは「怪奇大作戦」です。

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「怪奇大作戦」・・・・
これは円谷プロの特撮TV番組を漫画化した物で、1968年から月刊少年ブックにて掲載した作品です。
雑誌に掲載されたのは、1話読切型の話で全6話。
しかしこの単行本には、ページ数の関係との理由で1話目が収録されていないのが残念でならないのですが…。
たった6話しか描かなかったのは、TV番組の方が子供には難解すぎて人気が伸びずに打ち切りとなったからですが、そのTV番組の方もコアな特撮マニアから現在でも根強い人気を得てますね。

TVも「ウルトラセブン」に続いて放映されたのですが、その「ウルトラセブン」を漫画化して好評だった桑田次郎先生が再び頼まれた仕事のようです。
しかし桑田先生独自の脚色を加えてますし、オリジナル作品も3話あるのですよ。

複雑で怪奇的な、警察の手に負えない事件を請け負うSRI(科学捜査研究所)という組織が科学的捜査で解決していく話です。
主人公は三沢京助で、個性豊かな他のSRIのメンバー達と活躍するのです。

怪事件の犯人として出てくるのは、復讐に執念を燃やす男が使う恐ろしい肉食虫の"ピラニア虫"や、吸血鬼になった少女、両親を殺されて寝たきりになった少年の生霊、人工的に夢遊病にさせて人を操る催眠術師、高度な知能を持ち人の血を栄養にする植物。

こんな奴らを相手取って活躍するSRIのメンバー達には、少年時代を思い出してワクワクしてしまいます。
そう、子供の時はこういう怪奇要素の詰まった話が、怖いのに大好きだった…

起承転結を分かりやすくまとめた展開が、いろんな大人漫画を読んでひねくれてしまった方には若干物足りないかもしれません。
でもこういう作品を読むときは、子供向けの特撮番組でいちいち怖がり、ワクワクドキドキしていた少年少女の気持ちに戻って読んでもらいたいものです。


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  1. 2006/12/06(水) 08:24:30|
  2. SF漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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