大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(57) なかのゆみ 1 「呪われた人形」

今夜もまだ紹介していなかったホラー漫画家で、なかのゆみ先生です。

この方は何と、あのつげ義春先生の大ファンであり、自宅に押しかけてお話をし、サインを貰ってツーショット写真まで撮っている凄い方です!
…漫画の内容じゃなくてその部分で凄いって言われても違うかもしれませんが。

しかし内容の完成度は二の次で次々と作品を量産し続けたひばり書房に作品を描いてた漫画家であるなかのゆみ先生とつげ義春先生…
その漫画に対するスタンスはあまりにもかけ離れているので違和感を覚えますね。
この二人の邂逅に関しましては、「血に染まる月下美人」(ひばり書房刊)の巻末でご確認ください。

今回紹介する、私の好きななかのゆみ作品は「呪われた人形」(ひばり書房刊)です。
NAKANO-damnatory-doll.jpg
この後、同内容のジャケ違いで「夜がこわい!呪われた人形」「死を呼ぶ呪われた人形」のタイトルでも出ています。

大金持ちのお嬢さまである片桐リサは、お手伝いさんやその子供達にもはれ物に触るように接せられて友達がいませんでした。
しかしある時庭で泣いていたら汚いお人形を拾い、それに生まれてすぐに死んだらしいたった一人の妹の名からモモと呼んで大事にします。

しかしこれが、大変な"呪われた人形"でした…
人形のくせにまず橋の上でママを襲い、
『ママ 私はあなたの子供だったモモなのよ わかるでしょ!
こんな顔の私がうまれたのでママは私を殺したワ
こんな顔の私がいたら片桐家にキズがつき世間にも出られなくなるってネ
パパがとめるのもきかずママは うまれたばかりの私にぬれた綿をかぶせて うつぶせにして殺したのヨ
私がうまれたその日にネ
パパは医者なのでみんなにこう言ったは 私は死んでうまれて来たって!
このことを知ってるのはパパとママだけなのヨ
予定より早く真夜中に 私がうまれてきたからネ
私は人間になりたい この世で生きてみたい 私を殺したおまえみたいな女は殺してやる!!』

と饒舌に一席ぶった後、
『私は人間になりたかった』
『殺してやる!』
『おまえみたいな親は死ね!』

と言う度にナイフで刺して、殺してしまいました。
この怨念あふれるシーンが、序盤ながらこの作品のハイライトでもあります。

それから美春おばさんのうちで住む事になったリサは小学校に上がり、成長していきますが…
やがてモモ人形を避けるようになると、モモは人間になりたい欲求を増してリサに成りかわろうとするのです!

肩に続いて目と口まで人形のモモと入れかわり、とても人に見せられない顔になったリサは映画「犬神家の一族」スケキヨを思わせるマスクをかぶって生活し、終わり間際には普通のマスクとサングラスに帽子姿で家出し、
NAKANO-damnatory-doll2.jpg
山の中でモモに襲われると、聖水(『水道の水でいいワ』だそうですが…)と聖書と十字架で追い払おうとしますが効き目無し。

しかしラスト数ページ、自分が死ねばこれ以上犠牲者も出ないと自殺しようとして、そしたらモモは勝手に溶けていきました!
『……私のたったひとつの弱点 それはリサがもっている人を思いやる気持ちだったのさ……
自分のために ぎせい者を出すまいとして自殺する その心が私の最もきらう弱点だったのサ
ヘビがヤニをきらうように…ドラキュラが朝日をきらうように 私はやさしい心をきらう』
のだそうで、リサの方は助かって呪いからも解放されるハッピーエンド。よかったネ!!


このことをしゃべったりすると そこにいる二人も殺すぞ
私は人間になりたい どうしても人間になりたい
それでやっとこの世に出られたんだ おまえの妹としてな!
みにくい顔だという理由だけで うまれたばかりの私を母親が殺したんだ 片桐家にキズがつくと言ってな!
だから私もあのメス豚を殺してやったんだ



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  1. 2009/05/24(日) 23:44:44|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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