大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(68) 永島慎二 4 「源太とおっかあ」

今夜の永島慎二作品は、「源太とおっかあ」(朝日ソノラマ刊)です。
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今度は貸本ではなくて、少年キング(少年画報社刊)等の少年誌で発表された作品を中心に6編収録していて、このサンコミックスで全8冊出された短編集"ダンさんコレクション"の1冊目に当たります。

少年キングといえばこの後すぐに梶原一騎原作と出会った永島慎二先生が「挑戦者AAA」「柔道一直線」を描く事になる雑誌ですね。
ほぼ同時期なので、一条直也にしか見えない若者主人公の話なんかもあって梶原ファンとしても嬉しい短編集。
フーテン漫画のイメージだけを大事にする永島ファンからしたら梶原一騎原作なんてムチャな試みをしたのだ…と、「柔道一直線」は失敗だったようにも言われるのですが、ここに収録されている作品を読めば、アクション漫画を描いても一流だと分かるはずです。いや「柔道一直線」を読むだけでも十分に分かってもらいたいのですが。

もっとも、永島慎二作品では格闘技やアクションを描いても、感動に重きを置いた描き方をしています。
なので1話目に収録されている「あばれパンチ」は、城南中学の番長でケンカ太郎の異名を取る負け無しの一力太郎が、とあるボクサーに打ちのめされて以降はボクシングで復讐を誓って特訓開始する…
そんな話なのですが、とある秘密を知るまでが重要なのであって、ボクシングはあくまで道具の一つ。
初試合に向かう途中で終わって試合描写は無い、そんなカッコいい作品に仕上がってます。

続いて「拳銃物語」「夜明け」「地下鉄サム物語」「チビッコ・セブン」と続いていくのですが、描かれるのは大抵がふきだまり(スラム)の長屋に住む貧乏人だったりして、人間は良心とお金とどちらが大事なのかを読者の子供達に教える内容が多い。

ラストが表題作の「源太とおっかあ」で、これだけは昔話でハゲトコ山の白馬・おっかあ源太少年との交流を描いた感動話になっています。
おっと、この本自体は「大先輩永島慎二さん」と題した川崎のぼる先生による貴重な話を含むコラムで幕を開けた事を忘れてはなりません。

今夜も美しい永島慎二作品を読んでから眠れるのが幸せです。


おっかあ………お おらに あうため原にいたんだっ
おっかあは 狂ってなんかいたんじゃねえ………
おっかあは お お おらに………
おらにあいにきてただーっ



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  1. 2009/05/28(木) 23:12:47|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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