大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(81) 永島慎二 17 「独りくん」

きみの存在が……ぼくには…悲しい
オレが本当にオレ一人だったら…
どんなに自由になれるか知れやしないのに……な



今夜の永島慎二作品は「独りくん」(オハヨー出版刊)です。
NAGASHIMA-hitori-kun.jpg

中学生向けの学習雑誌、チャレンジ(福武書店刊)にて連載された作品で、単行本は全2巻。
「少年期たち」収録の作品と同じ"シリーズ赤い風船"と名付けられていますが、「旅人くん」タイプの単調な作品です。

特筆すべきはこの作品が1970年代終わりの3年間に渡って描かれている事で、1980年代以降はほとんど漫画を描いていない永島慎二先生ですので、漫画作品としては最後期の物になるのです。

ジャケでお分かりの通り、主人公は全然可愛く無い孤独な中学生の独りくんで、一番最初の話(4コマ)が…
口笛で犬を呼んで、寄って来たその犬を殴りつけて『人間に気を許すな…!』なんて言って立ち去るというもの。
いきなり人を殴りつけて『イキがってるヤツより孤独がってるヤツがキライだ…………目をさましたら早いとこそんな気分はすてるんだ!!』などとも言ってるし、人にイジワルばかりしてどうやら性格も悪いらしいです。
と、思わせておいて回が進むごとにだんだん純粋な性格も現れてくるのですけどね。

いつも被っている帽子を取ると、頭の形が相当ヘン。
彼が失恋して激ヤセしたり、おじが死んで二百五十億円の遺産が入ったり、パンサという黒いノラ猫の相棒が出来てずっと一緒に出てくるのに何とそいつが死んでしまったり…
「旅人くん」に比べると幾分かはドラマチックな展開もあるのですが、何しろ絵には時間をかけてませんね。

最後は4コマがほとんど無くなって長い話が増えますよ。
『今までにはじめて会った人間としての存在感を持った人物』だと、こじきに弟子入りを申し込みますが断られ、トモダチギツネのジムと交流して天国の両親と再会して、その直後に完結します。

ほとんどはどうという事も無くただめくるページの片隅に、タイトルの通り独り・孤独などといったテーマを隠している…のだと思います。
わぁ面白い、とかって引き込まれる作品ではありませんが、どこか"少しだけ"印象に残る作品なのでした。


今年の夏こそ……見つけるぞ……
長年夢みて来た親友を!!
できるだけ孤独な奴がいい……
このオレより……ずーっと孤独な奴でなきゃ………
だめなんだ!!



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  1. 2009/07/06(月) 23:11:21|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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