大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(44) 石森章太郎 34 「テレビ小僧」

今夜は石森章太郎作品で、「テレビ小僧」(朝日ソノラマ刊)です。
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単行本はサンコミックス版で全2巻。

幅広いジャンルで描き続けた石森章太郎先生ですが、ギャグ漫画の中では代表作と言える作品ではないでしょうか。
1959年に日の丸(集英社刊)で描き始め、続いて同じく集英社の少年ブック冒険王(秋田書店刊)と連載の場を移りながらも長期に渡って描き続けられた「テレビ小僧」ですが、あまり単行本化されていない事でも知られているレア作品でもあります。

まず冒頭、いきなり両親の葬式で始まり、残された少年・テレビ小僧ことテレスケは借金のかたに家を売り払い、残された遺産はアヒルのガア公だけでした。
…と、かなり暗い悲劇が始まりそうですが、全く逆でむしろ能天気なギャグ漫画なのです。
アニメ化もされた同じ石森先生の「ドンキッコ」に似てると思われるでしょうが、あれはこの「テレビ小僧」をモデルにした作品。

とにかくテレビ小僧は、その状況からテレビ局のセットの家に住みついてスターを目指して頑張るのですが、自分の売り込み方は普通じゃありません。
またテレビ小僧はすぐ頭にカーッときて大暴れし、全てをメチャクチャにしてしまう。

ドタバタ系のギャグで、メチャクチャに暴れ回るテレビ小僧が痛快ながらバカすぎて笑ってしまうのですが、テレビ局からも『有名な特殊注意児童』として有名になっていきます。
この時代はテレビが一般的になってきたばかりの新しいメディアだった時代であり、放送は全て生放送だし…舞台となっているテレビ界自体が違っていて面白い所もありますね。

当時の宣伝文に『マンガで描いたモダンジャズ。ギャグのアクロバット。お笑いのアヴァンギャルド』というのがあって、その通り破天荒で素晴らしいのですが、ただこの手のギャグ漫画だとどうしても、同じトキワ荘仲間の赤塚不二夫先生に分があるためにイマイチ知名度が上がらなかったのでしょうか…
もちろんしっかりと石森章太郎先生ならではの味があって、もっと多くの人々に読んでもらいたいとも思う傑作です。


男が爆発するとき……
ぼくはまだ子供なんだぞ その子供の心をきずつけてくれちゃって…………
あいつらなんて大人たちなんだ くそっあんなことをされたら
ぼくじゃなくってもカーッとくらあ
みてろ しかえししてやるからな!



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  1. 2009/07/11(土) 23:08:15|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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