大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

永井豪 (17) 「バイオレンスカー炎の鷹」

今夜は久々に永井豪先生の作品で、「バイオレンスカー炎の鷹」(秋田書店刊)です。
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これは1970年代に…漫画である池沢さとし先生の「サーキットの狼」から火が付いて日本中で巻き起こった"スーパーカーブーム"を受けて、永井豪先生が描いた、スーパーカーを主体としたアクション・バイオレンス作品。
1977年から週刊少年キング(少年画報社刊)にて連載され、単行本は全2巻です。

永井豪先生が初めて手がけたカーアクション物でもあり、作者名義にはありませんがダイナミックプロ…特に高円寺博先生、そして最初のアシスタントとしても知られる蛭田充先生が協力して創り上げた作品になります。


スーパーカーブームによって多発する事故、激増する暴走カーに手を焼いた政府は伊豆沖に"サンライズ・フロート"という人口の浮島を完成させ、そこを交通無法地帯としたのです。
そこではあらゆる交通事故が罪とならず、つまりここでは車を使ったレース…それも殺し合いが頻発するのです!

凄腕ドライバーが世界中から集まり、生き残るのに必要なのは自分のレーサーとしての腕のみ。
そんな無法地帯の中で大活躍する主人公が火鷹健で、愛車はファイヤー・ファルコン(炎の鷹)。カッコいいですよ~。

そんな舞台を用意されて描くは永井豪先生では、もちろん普通に想像されるようなスーパーカー漫画ではなく、あくまで主題はバイオレンス!
最初の話で出てくる敵がジェット・エンジンをつんだ特装トラックで、いきなりスーパーカーを潰しまくりの人を殺しまくりですからね。サム・ペキンパー監督の映画「コンボイ」の影響も受けてるのかな。
続いてF1マシンに殺人用の改造をほどこして乗り込んできたサタン・ジャック・ボルグマンとの闘い…

サンライズ・フロートの人気者である火鷹健はドライバー仲間もいますが、鼻水たらしたフーテンみたいな風貌だけどメカに関しては天才のフー助、可愛いヒロインはドライブイン"サンシャイン"の娘であるマリちゃん

地下ラリー・コースで卑怯なノストラ団らとレースした時は、車から刃が出てくる仕掛けで襲われたマリちゃん!
体に傷は付かずにすみましたが、服は切られてパンツと靴だけ残したヌードになってしまいました。
『ああっ………やめて!………』と涙を流す、これがこの作品唯一のエロ方面でのサービスカットでしたね。

さらに武装したヘリで乗り込んできたスネークまで倒した火鷹健ですが、最後の闘いは暴走した陸上自衛隊戦車大隊の鬼村一佐
しかも、シージャックしたラッキールーラ号の乗組員達とサンライズ・フロートを救うため、何とロケット砲を持つ戦車を相手にマンモス・タンカー船上で!
こんな悪条件からも鍛えた腕と作戦で、見事に勝利して…終わり。

ひねりの無いラストが永井豪作品としては逆に珍しいのですが、たまにはこのように安心してヒーローの活躍を見るのもいいもんです。
特に車(スーパーカー)に愛情があるわけではなく、単にブームに乗って描いただけの作品ですので、やはり私のように車に興味ない人間には余計な説明(オタク知識の披露)とかはほとんど無いのも嬉しいし、読後もこれからスーパーカーに興味持つ人は全くいないのではないでしょうか。
それがあくまで永井豪先生らしくていいのです。


なにをいつまで ねごとをいってるんだ!
われわれはもう あなたの部下でもなければ………自衛隊の兵士でもない!
部下の三名はあのサンライズ・フロートで………
弟をなくし……妹をなくし……父をうしなった
そしてこのわたしは最愛の息子を ある男に殺された!
その日からわたしは一軍人であることをやめ……
その男を殺し……あの島を破壊しつくすためにのみ生きる……
復讐鬼と化した!
その男の名は……火鷹健!



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  1. 2009/08/24(月) 23:38:36|
  2. 永井豪
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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