大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

永井豪 (26) 「ガルラ」

今夜の永井豪作品は…たまにはサンコミックスから、「ガルラ」(朝日ソノラマ刊)です。
NAGAI-garula.jpg

テレビマガジン(講談社刊)にて1976年から連載された作品で、立花学園の水泳部キャプテンである鳳隼人を主人公にして、学園生活の中いきなり現れた非日常的な出来事…大怪獣出現によって巻き起こる出来事を描いたスペクタル巨編で、単行本は全1巻。


突然に海の底から復活したガルラなる大怪獣…ゴジラをもっと悪くしたような風貌のそいつが出現して日本で暴れ回り、それに何故か呼応して気が狂ったようになった鳳隼人は眉間から出血すると、その傷跡が鳥の形になります。
どうやら彼はガルラと不思議な因縁がありそうなのですが、何とこの隼人。普通の学生のくせにビッグダイタンなる巨大ロボの操縦は慣れているそうで、ロボット研究者の水原蛮次郎博士が開発したこのスーパーロボットを操縦してガルラを敵として迎え撃ち、巨大ロボ漫画らしい必殺技の応酬の末に負けてしまう展開があり…

しかし勝ったガルラは隼人にとどめを刺さずに飛んで行って桜島の火口に飛び込んだと思うと、今度は太平洋上に突如巨大な大陸が浮上します。
その広大な大陸は何と円盤で、これこそが伝説のムー大陸であり、かつて人類に"神"と呼ばれていたらしいムー大陸の住人達(大円盤人)は力を示すために地球的規模の大地震を引き起こすと、人類に従う事を迫る!
彼ら大円盤人は地球人よりはるかに高度な科学力を持ち、しかもその性格は残忍きわまりない。かつて楽園だった地球に地獄を作り出したのも彼らだそうで、恐竜と一体化して移動してきます。

もはや地球人類は滅亡するか大円盤人の奴隷となるしか無いと思われたその時!
謎の僧侶が現れて、鳳隼人を神の子であり怪鳥神迦楼羅(かいちょうじんかるら)というのがまことの名前だと告げます。
さらに語られる事によれば、かつて地球で大円盤人が行ったひどい行為を説明すると、大円盤人を倒すためには隼人とガルラと金翅鳥(火の鳥とも言う生命体)と合体し、その三位が一体となった時に地球の守護神・迦楼羅王が出現して危機を救うというわけです。
そう、あのガルラも人類の味方だったのですね。それには彼が持つ『力』の要素だけじゃなく、金翅鳥の『知恵』、そして隼人の『心』の要素が合わさらなくてはダメなのですが。

それにはまず、隼人が人間であるその仮の姿を焼いてしまい、心だけの存在にならなくてはならないそうです。
高すぎるハードルを突きつけられましたが、隼人は僧侶を信じて自らその身を炎に焼かれる事ができるのでしょうか。
はい、ここで…そう、こんな所で何と、物語は終了してしまうのです。!!

やっと冒頭部分が終わって話が分かり、面白くなってきた所で期待だけさせて去るような、あまりにも悔しい結末。
いくら未完の物が多い永井豪作品でも、これは有数のひどさ…でもいつか続きを描いてくれるかもしれないと、もう何年も期待して待っているのですが。
ガルラが人類の味方になるとどんな力を見せてくれるのか。大円盤人を撃退する事ができるのか。僧侶の語った『天龍八部衆がよみがえる』の意味は。鳳隼人と同じ立花学園水泳部の女子部員・水原つぐみも、まだヒロインとしてはキャラが弱すぎるままでしたし、海で溺れたつぐみを助けた青い髪の不思議な少年はなんだったのか…
永井豪先生は自作のリニューアルも頻繁にしているので、早く!次こそ「ガルラ」を描いて欲しいものですよ。

ダイナミックプロはテレビ化を考えて力を入れていた作品だったのに、その企画がポシャってしまったために打ち切りとしたのだとか噂は聞いた事がありますが…
とにかく「ガルラ」。悔しい未完の作品として記憶に残る事となりました。


なんという きょうぼうなつらがまえだ!
まるでぼうりょくの化身のようだ!
しかし なぜかあのガルラのきょうぼうなすがたをみていると・・・・
おれの血がさわぐ!おれの心がもえる!



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  1. 2009/09/24(木) 23:58:55|
  2. 永井豪
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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