大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(24) 「仮面太郎」

今夜は藤子不二雄作品より、「仮面太郎」(中央公論社刊)です。
FUZIKO-kamen-taro.jpg
1969年から約1年間、少年画報(少年画報社刊)にて連載された作品で、単行本は全1巻。過去に何度か単行本化されていますが、やはり私は"藤子不二雄ランド"版が好きですね。

さあさでました 仮面の太郎
花の素顔を見せもせず 泣くもわらうもみな仮面


というわけで、主人公はいつも仮面をかぶっていて、素顔を明かさない小学生。
本名も仮面太郎というこの少年が学校に転校してくるのですが、いつも仮面のその姿を先生方も黙認していて、その理由は嘘か本当か…交通事故で顔に大ケガをしたのでいつも仮面をかぶっている、という事になっています。

藤子不二雄、それもA先生の作品には仮面のヒーローとか正体不明の主人公が何人もいますが、藤子不二雄A先生自身が仮面(お面)が大好きで思い入れもあるのだそうで、そんな仮面に関して描いた作品の中でもこの「仮面太郎」が一番、仮面に重点を置いて描いているのではないでしょうか。
毎回仮面をテーマにした短編の連作形式で進むのですが、ギャグ漫画ながら藤子A先生お得意のオカルト色もあり、話自体もちょっと深くて良い。

キャラクターも個性的ですが、まずジャイアン的な役割といえる同級生の怪井バケ太が良いです。
彼は自分のヒドイ顔を気にしていて、それは本当に呪うほどのぶさいくコンプレックス!
自分の空想の中では必ずカッコいい顔になっていて、それがまた涙を誘うし、ギャグ漫画にされても笑えない…
同じく同級生の中にはおきまりのヒロインもいて、今作では鈴野レイコ、通称モナリザという超美少女ですね。
他にエビス目先生、野次馬トリオが主な登場人物。
あ、仮面太郎の両親も出ますが、どちらも仮面をかぶっているし、家は仮面だらけでした。

劇中にカクレミノ病という、お面をかぶると自分の顔が分からなくなるためにカクレミノでも着たように何をやっても平気だと錯覚してしまう病気が出てくるのですが、これなんか本当にありそう…
仮面までいかなくても、ファッション一つで性格に影響出てしまうのが人間ですからね。

仮面太郎の本当の表情は分からないけど、君の優しい気持ちは良く分かる…
完成度の高い話が続くだけに、短い作品になった事が残念でなりません。


仮面太郎よ!
おれはしってるぜ おまえがおれの顔をひきたたせるために
わざとヘンチクリンなお面をかぶったってことを
仮面太郎よ!
おまえってウレシイ男だなあ!



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  1. 2009/10/10(土) 23:26:36|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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