大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(25) 「くまんばち作戦」

今夜も藤子不二雄作品を"藤子不二雄ランド"からで…「くまんばち作戦」(中央公論社刊)です。
FUZIKO-kumanbachi-daisakusen.jpg

表題作は1962年に週刊少年サンデー(小学館刊)で連載された少年向け飛行機アクション漫画。
主人公はくまんばちジョーと呼ばれる丈二で、相棒のマーヤと呼ばれる弟・正也と共に少年ながら『空の用心棒』の仕事をしています。
彼らが乗るのは"くまんばち号"…というくまんばちの形をした万能飛行メカで、少年のアイデアを実現させたようなユニークな機能で敵を倒します。

敵…というのがどんな組織なんだか分かりませんが、とにかく"悪者"という存在で横のつながりがあり、わずか全5話の「くまんばち作戦」の1話につき1敵機。
それがくまんばち号にやられると次の回の敵にバトンを渡す形で進行していくのです。
ちょうど既にこのブログでも紹介した「海の王子」と同系統で、舞台を海から空に移したような作品で、敵のいかにもなコスチュームが嬉しい!

絵や表現方法も分かりやすい勧善懲悪の形も、今の読者には古く感じちゃって、思い入れが無いとキツイのかな~。
まだまだ藤子不二雄も大ヒット作は無いただの漫画家で、もちろん藤子不二雄A先生が「黒い」作品を描き始める前の作品でした。


さてこのFFランド版の「くまんばち作戦」には、巻末で描き下ろし連載していた「ウルトラB」の他に、5編もの併録作品があります。

4部構成の中編「水艦シュンケル号の暴動」、短編「南部戦線異常あり」「砂漠の牙」と戦争漫画が続き、雪男の謎に迫った「海抜六千米の恐怖」、わずか4ページのボクシング漫画「鉄拳の怒り」がそうなのですが…

「水艦シュンケル号の暴動」以外は全て藤子不二雄A先生がまだ20歳で、プロ漫画家を目指して藤子・F・不二雄(藤本弘)先生と共に上京してきたばかりの1954年~55年に描かれた貴重な作品でして、後に描かれる自伝漫画の名作「まんが道」でも出てくるのでファンならご存知かつ重要な作品群でしょう。
もちろん、あの伝説の漫画少年(学童社刊)で掲載された作品です。

その出来の良さに感激する部分もありながらまだ個性が無くて、でもだからこそ、これが後に数々のヒット作を生んで国民的スター漫画家になる土台なのだと涙するのです。


おにいちゃん
ぼくは冒険 大かんげいさ!
おにいちゃんの行くところなら
どこだってついていくよ



スポンサーサイト
  1. 2009/10/15(木) 23:16:02|
  2. 藤子不二雄
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<藤子不二雄(26) 江戸川乱歩 1 「怪人二十面相」 | ホーム | 藤子不二雄(24) 「仮面太郎」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/846-5095dd0f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する