大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(26) 江戸川乱歩 1 「怪人二十面相」

今夜の藤子不二雄作品も"藤子不二雄ランド"から選んで…「怪人二十面相」(中央公論社刊)です。
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単行本は全2巻で、ジャケでも分かる通り藤子不二雄A先生の手によるもの。

当然あの江戸川乱歩原作の探偵小説「少年探偵団」シリーズを原作にしていて、映画やドラマにも何度もなっているので大怪盗、そして変装の天才である怪人二十面相を知らない日本人はいないでしょう。
この漫画版は1959年から1960年まで少年(光文社刊)で連載された作品で、このように初期藤子不二雄作品には原作付き作品も多く、それを読むのも楽しみなわけです。

私も幼い少年時代から江戸川乱歩の少年向け小説を読み続けていて、10代後半くらいになるとグロテスクで時に文学的な大人向け作品の方でますます心酔して読み漁った…
そんな大好きな作家であり、それを漫画化した藤子不二雄先生についてはもう、ここでは言うまでもないでしょう。
そんな大事な二人の組み合わせで出来上がった「怪人二十面相」なのだから、思い入れたっぷりな作品です。

少年読者ならばワクワクする事間違い無しのシチュエーションを持つ原作を、忠実に丁寧にコミカライズしている…といった印象で、藤子A先生の個性はさほど出ていないのですが、この時代だとこの位で上出来でしょう。
少年探偵団シリーズの第1作目から描いているので、ご存知名探偵・明智小五郎の助手である小林芳雄(小林少年)が結成された少年探偵団の団長になる所から読めるし、ポケット小僧らの団員達もしっかり登場します。

同じ少年探偵団シリーズではあるのですが、長編「怪人二十面相」に続いて「鋼鉄の魔人」「海底魔」の2話が併録されています。
さらに、1,2巻両方に「怪人二十面相クイズ」もあるので、機会があれば解いてみてください。

今回の江戸川乱歩VS藤子不二雄合作は、あくまで幼い少年向け作品。
それより共にダークな大人向け作品の名作を生んでいるのだし、当時と違って今や大人が当たり前に漫画を読む時代…
そう、今こそ「踊る一寸法師」「芋虫」「盲獣」あたりの系統の作品を、"黒い"作風の藤子不二雄A先生が描く、約50年ぶりの合作を望んでやまない私です。


そして、FFランド版といえば巻末の描き下ろし連載漫画。
この「怪人二十面相」では、まず1巻で「ウルトラB」の最終回という超重要作品が載っています。
「ウルトラB」自体はアニメ化もされているし知名度は高いと思いますが、最終回を読んでいる方は少ないでしょう。全11巻の単行本はも現在は絶版だし…
しかもあっけに取られるラストで、この件についても漫画オタクと呑んでる時なんかに語ろうとするのですが、なかなか話が通じないのは残念な所です。

続いて2巻。こちらは描き下ろし連載ではなく、特別に過去作品を載せています。
1955年…まだ若かった藤子不二雄A先生が、アンソニー・ホープの有名な冒険小説を原作に描いた「ゼンダ城の虜」です!
これも上手くまとめたコミカライズで、しかも自伝漫画「まんが道」の中でも重要な所で出てくる作品ですので、読んでおくべきでしょう。


小林くん
フィルムは取りもどすこともできるが
きみはかけばえがないんだよ

小林くん
元気を出すんだ!
正しい者はきっと勝つんだよ



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  1. 2009/10/20(火) 17:22:34|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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