大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(84) 福満しげゆき 7 「やっぱり心の旅だよ」

今夜は福満しげゆき先生の「やっぱり心の旅だよ」(青林工藝舎刊)です。
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2007年と、つい最近上梓された単行本ながらその後も何冊も出ているし…今更ではありますが、でもやはりこれは紹介しておきましょう。

内容は福満しげゆき先生がイマイチ売れずに生活のためにエロ雑誌で描いていたエロ漫画の短編を中心に集めた構成になっています。
元々福満先生の描く女性はカワイイし、地味なエロさを持っていて大好きだったのですが…これらの作品はエロ目的の読者に向けて描いた作品ばかりなわけで、しかもガロとかアックスに描かれた作品だったら単行本にならずとも読んでいましたが、エロ雑誌までは読んでない私にとって「やっぱり心の旅だよ」収録作品は初めて読む物ばかりでした。

しかも代表作「僕の小規模な失敗」で描かれていた葛藤の時代に執筆していた作品だと思えば、藤子不二雄先生の自伝漫画「まんが道」に出てきた作品を実際に読むような喜びもあります。

で、そのエロを意識して描かれた作品群の内容は…別に他の作品と変わらないというか、確かに挿入に射精にといった描写はあるけど、シュールな展開とかが純粋にエロ漫画の先にある目的を邪魔しちゃって、だからエロ漫画としては失敗なような気もするけど福満しげゆきファンとしては嬉しい。
とはいえ中学生や高校生くらいなら、十分に興奮しまくってオカズとしてしばらくは使えるでしょう。

単行本はいきなり非エロ漫画なのですが、「新世紀僕はどうなる」という、変な…福満先生らしい、脱力しちゃうタイムスリップ物に始まります。
次の「ツキノワグマ」は、恐らくはつげ義春先生の「無能の人」のパロディを意識したであろう登場人物(助川助三・モモ子の夫妻+息子の三助)が、ただの売れない漫画家なのに宇宙人に襲われる話で…これは大好きなのですが、やはりエロ漫画じゃないですね。
あとはラストの表題作「やっぱり心の旅だよ」が非エロ。人生に疲れたオヤジが悩み、そしてクソガキへの怒りを爆発するシーンに拍手の名作なのでした。

それ以外は全て、ちゃんと巨乳また巨乳のエロ漫画が続くのですが…どれも童貞や弱者の主人公がいい思いをするので、羨ましいやら悔しいやらです。
しかし読者投稿を漫画化したという形式を取った連作では、エロ漫画でも個性や自我を出したいという欲を殺して描いたらしく、それが一番イイ!


なんだか…
わざわざ勇気を出して…つっかかってきたって感じだけど……
何か…気に入らないのか?ホームレスが……
おい君もこっちきて寝ころんでみろよ
見える景色が違ってみえる



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  1. 2009/11/03(火) 00:00:23|
  2. 月刊漫画ガロ
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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