大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(30) 「大長編ドラえもん VOL.8 のび太と竜の騎士」

今夜の藤子不二雄作品は、「大長編ドラえもん VOL.8 のび太と竜の騎士」(小学館刊)です。
FUZIKO-doraemon-vol8.jpg

おっ、↑の画像を見て気付く事がありますね?
そう作者名がこれまでの藤子不二雄ではなく、藤子不二雄Fとなっているのです。

この「のび太と竜の騎士」もいつも通り月刊コロコロコミックにて1986年から翌年まで連載された作品。
現・藤子不二雄A先生とコンビを解消したのは1987年ですから、連載当時は藤子不二雄名義だったのですが、単行本の初版発行は1988年だったためこの名義になっています。
藤子不二雄Fになって1年後には石ノ森章太郎(石森章太郎)先生薦めによって藤子・F・不二雄へともう一度の改名をするわけですから、大長編ドラえもんシリーズの中でも唯一VOL.8だけがこの名義ですよ!


今回は『恐竜』をモチーフにしているのですが、最初は恐竜の生存を信じるのび太ジャイアンスネ夫から笑い者にされ、しかし多奈川で恐竜らしき生物を目撃してしまったスネ夫。その後も何度か自分だけが目撃して動転し、ついにはノイローゼになって…
のび太が0点取ったテストを隠すためにどこでもホールで行って発見し、それから秘密基地的な遊び場になった大空洞で迷子になってしまいます。

そしてスネ夫だけが地底に取り残されたまま、どこでもホールが神成さんに壊されてしまうのですが、多奈川の底に地底への入口がある事を発見したドラえもんとのび太、ジャイアン、しずかの一行はスネ夫を救出すべく再び地底へ行くと、そこではさらに驚きの大冒険が待ち受けている!

そんな感じのお話ですが、スネ夫が話の中心になるというのは珍しい。
このようにいつものメンバーのうち誰かが行方不明になり、他のみんなが助けに行くという展開は受けたのか、後のシリーズでも何度もあり使われますけどね。

確実に親の支配下に置かれているはずの小学生読者には、冒頭で描写してた感じの自分だけの自由な空間を作れる地底世界というのは、夢いっぱいでかなり羨ましい部分ではないでしょうか。
もちろんそれだけでは盛り上がりにかけるので、後から危険な冒険に行く事に、しかも恐竜や河童似のナンジャ族に捕まって殺されそうになったりするわけですが。

危ない所を助けてくれたのは竜の騎士バンホー
彼に大してスネ夫もこの世界に来てないか聞くのですが、その際にドラえもんがスネ夫の顔マネするシーンは必見ですよ!
そしてバンホー達がスネ夫を保護している事も分かり、一向は首都エンリルという所まで連れて行かれるとスネ夫とも再会し、ゲストとして歓迎されて観光させてもらいます。
地底だから排気ガスを出すようなエンジンはまずいとかしっかり設定されてまいすが、地底のイヌみたいなもんとしてワンワン鳴く『ちっちゃなゴジラ』がいます。

それからこの世界の説明を受けると、地上で滅亡した恐竜は地底で生き残って進化し、恐竜人として高度な文明を築いていたのです。
とても紳士な恐竜人達でしたが、1つだけ近寄るなと言われた建物がありました。そこに乗竜(乗馬ではない)の下手なのび太が竜の暴走によって足を踏み入れてしまうと、実は恐竜人達は地上世界を再び恐竜人の手に取り戻す計画を立てていて、そのための大きな軍船が完成した事実を聞いてしまうのでした。

その軍船は実はタイムマシンで白亜紀まで連れて行かれ、恐竜人による哺乳類の先祖を絶滅させるという怖ろしい計画も分かり、その時代で親切だったバンホーらと対立し、地底人全体を敵に回して"風雲ドラえもん城"に立てこもっての最終決戦が開始されるのです…

この戦いは巨大隕石の落下により中断してバンホー軍は退却するのですが、ドラえもん達は一度降伏して地上の恐竜が絶滅した原因はあの隕石だったと説明。
やはり恐竜は滅びるのが神の定めた宿命なのかと諦める恐竜人に対して、優しいドラえもんは救えるだけでも救おうと恐竜人の先祖である恐竜達をポップ地下室で作った特設シェルターに案内するのです。

このシェルターこそ後に恐竜人達が『聖域』と呼ぶ空間だったのですが、それは神のお使いと言われたドラえもんが作っていた!
これで恐竜達は地下で安全に暮らし、将来恐竜人に進化して地上を征服しようと企むのですね…って、これはタイムマシンによるパラドックスになるのですが、まぁ子供目線では一応ハッピーエンドです。

私は子供時代に読んだこの作品で藤子F先生が科学的な根拠と共に展開した恐竜絶滅の原因、つまり隕石衝突説を信じ込んでいますが、結局の所真相は現代でも藪の中なんですよね。そりゃ証明のしようもないし。

もちろん毎回面白い大長編ドラえもんですが、この「のび太と竜の騎士」で一抹の物足りなさを覚えるのは、敵であるバンホーら恐竜人(地底人)軍が紳士でラストも話し合いで和解するし、魅力的な悪役がいないためにワクワクはあってもハラハラがない、そしてしずちゃんのヌードシーンが無い事でしょうか…

FUZIKO-doraemon-vol8-2.jpg
↑今回の藤子不二雄先生…いや、藤子不二雄F先生です。


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  1. 2009/12/03(木) 23:01:37|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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