大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(88) Q.B.B. 4 「幼稚なOTONA」

昨年末はQ.B.B.作品を続けて紹介していた私ですが、今夜もう一作…「幼稚なOTONA」(青林堂刊)です。
QBB-childish-otona1.jpg

久住昌之久住卓也の兄弟からなる素晴らしいユニットQ.B.B.は、「幼稚大先生タケマン」で幼稚園児(から小学低学年)、「とうとうロボが来た!!」で小学生、「中学生日記」で言わずと知れた中学生を描いてきたわけですが、今作では何と、グーンと年代を飛び越えてOTONA…つまり大人です。
普通にオシャレとか慣れてセックスなんかもしちゃってる高校生以上の学生や若いサラリーマンでは、Q.B.B.の持ち味を生かすギャグ漫画的にはネタになりませんからね。

表題作の「幼稚なOTONA」月刊漫画ガロにて、雑誌の最後期である1998年~2000年に連載された作品。
これはQ.B.B.が確立させたとも言える続き4コマでストーリー物を描く手法は使っておらず、1回1話で普通の漫画っぽく見えます。ネタは他作品と同じく、絶妙な部分で『それ、あるある』と読者に共感させるギャグ漫画ですが。
さらに併録されているいくつかの作品はこれ以前に描かれた表紙のダンディな同キャラを主人公としたモノで、こちらは4コマ・5コマ漫画ですね。

とにかくQ.B.B.作品にハズレ無し。恥ずかしくも身に覚えのある逸話にププッと一人で吹き出しながら読んでしまいます。
主人公である表紙のダンディ、実はテンガロンハットを取るとハゲだったりカッコ悪いこのおっさんが、一人でバカやって妄想して自分で突っ込んで(作者もコマ外で突っ込んで)。
やはり漫画はしっかり時間かけて設定し、描き込めば面白くなるという物ではないですね。センスだけの勝負で投げやり感を出しながらも面白すぎますから。もちろんつまらない話も多々ありますが。
屁こいたり鼻糞ほじったり奥歯にはさまったネギ取ったり小便撒き散らしたり…下品ネタの方が可笑しいのかな。

あ、ダンディが"江ぐち"から出てきた!
久住昌之先生の出身地でもある東京都三鷹市に実在するこのラーメン店は、一人名義では初の本となったエッセイ「近くへ行きたい。秘境としての近所 舞台は"江ぐち"というラーメン屋」(はまの出版刊)で描かれた店ですが、やはり今でも好きなようで安心しました。
そのエッセイは父親が持っていたために私もかなり若い頃に読み、1軒の店について1冊を使って勝手に活字本にしている事実と文章の面白さが相成って深い印象を受けたものでした。自分の足でも実際に何度も行ってます。

さて「幼稚なOTONA」、この本は裏から見ても表紙になっていて、こちらから開くと世界初の『本格震災漫画』という「Mr.ボーサイ」が始まります。
QBB-childish-otona2.jpg
ここでもあのダンディなおっさんを主人公に一人で勝手にしゃべくってるのですが、特筆すべきはこちらで住居の標識が見えてこの人の本名が分かる事!

その名は・・・・美須田段次。ミスター・ダンディにかけたネーミングですね。

そして4色カラー漫画であり、もちろんギャグ漫画ながら掲載誌は地震災害研究所なる所から出ていたECO-J(エコ・ジェイ)で、連載期間は1997年から1年間。
真面目そうな名前の機関ですが、だとしたらかなり思い切った起用だったのではないでしょうか。一応は非常時の防災についての注意なんかもしながらも、かなりフザケたQ.B.B.節は炸裂してますから。

「幼稚なOTONA」はQ.B.B.次の単行本となる"マンガ家マンガ"、「コーチA(エース)」にも1話だけ収録されているし、ダンディのキャラは今後も起用される事が多々あるのかもしれません。


だけど実際はアメリカなんて冗談じゃねーよな
ウマイ蕎麦がないでしょ
ウマイラーメン屋がない
おまけにウマイカレーライス全然のぞめない
うまい酒とうまいビールとうまい日本酒がない
なーんだ アメリカ、ペケじゃん!



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  1. 2010/01/09(土) 23:09:34|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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