大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(50) 石森章太郎 40 「新・変身忍者 嵐」

今夜は石森章太郎先生の「新・変身忍者嵐」(大都社刊)です。
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以前に「ココ」週刊少年マガジン(講談社刊)版の「変身忍者 嵐」を紹介してますが、その続編を思わせるようなタイトルながら似た設定の別作品。
1972年に特撮テレビ番組が放送されるのと同時期に石森章太郎先生の手で描かれた漫画版は2種類あり、後にマガジン版と区別するためでしょうが「新・変身忍者 嵐」と改題されたのが希望の友(潮出版社刊)にて1年間連載された本作。
こちらは何故か1998年6月まで単行本化されなかったので(なので当然石ノ森章太郎名義)、石森先生は直前に亡くなっていて自身の眼では見る事が出来なかったのですね…。

「変身忍者 嵐」「新・変身忍者 嵐」は共に基本設定は同じで、江戸時代を舞台に主人公のハヤテが父・嵐鬼十が編み出した化身忍者の秘法を悪用して日本征服を企む血車党に立ち向かう話。

ハヤテの頭には1本の小さな細い針が埋め込まれていて、その針が刀のツバ鳴りに共鳴して振動すると、鷹の顔を持つ変身忍者嵐になるのです。
第1話目の敵である牛魔王というのが化身忍法で牛人間になるのですが、彼の使う『ハンスウの毒』の能力はかなりユニークで好きです。
それから伊賀の忍者・名張りのタツマキと、その子供でカスミツムジという仲間も登場し、1話完結型で次々と死闘を繰り返し敵を倒していきます。

「変身忍者 嵐」のラストは暗く救いもない、そして驚きの秘密がありましたが、こちらの「新・変身忍者 嵐」の方が用意されているどんでん返しの凄さは上でしょう。
がいこつ丸(骸骨丸)に語られる事によれば、彼ら血車党の変身忍者達はハヤテと同じ血が流れる『同種族』で、20年前に『ふね』の故障で地球に不時着した遠い星から来た宇宙人だというのです!
『ふね』とはもちろん宇宙船で、地球人を使っていろんな作業させてたのは宇宙船を作るためだったのです。
しかも様々な動物が混ざった姿に化身していたと思っていたのに、実は地球人姿の方が変身後の姿だったとは…衝撃。

がいこつ丸は過去を忘れて同族として共に宇宙船に乗って故郷の土をふもうと誘いますが、目的のために地球人を苦しめる血車党に逆らった父の意思を継いで申し出を断り、好きになった地球人と残る事にします。
そして血車党の首領と思われた魔神斎を倒しますが、真っ二つに斬ったそいつはロボットでした…。
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しかもがいこつ丸らはハヤテを置いて遠い故郷の星へと宇宙船で旅立ち、残されたハヤテは山で一人立ちすくむ、空虚なラスト。やはり1970年代の石森章太郎作品はヤバイ~。
まぁこれで血車党という名の宇宙人たちは全員地球から去ったので、一応救われたわけか。

石森章太郎先生のこの2作に加えて、石川賢版というのもあるのですが、こちらはテレビ版に近い構成にしていて、大きな違いは血車党篇が終わった後も次なるエピソードに続く事でしょう。その石川賢版は「変身忍者嵐外伝」と改題して単行本化もされていますので、是非読んでみてくださいね。


……忍法を身につけようとおもったら 中途はんぱではだめだ
もっともっときびしい修行を 徹底的にやることだ

……忍者にはおとなも子どももない……!
生命をかけてたたかうことになったら
相手が子どもだからと手かげんはしてくれない……!
…中途はんぱな技術は むしろ危険を増すだけだ!



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  1. 2010/01/15(金) 23:59:09|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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