大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(42) 「大長編ドラえもん Vol.19 のび太の宇宙漂流記」

藤子・F・不二雄先生の『大長編ドラえもん』シリーズの続きは、「大長編ドラえもん Vol.19 のび太の宇宙漂流記」(小学館刊)です。
FUZIKO-doraemon-vol19.jpg
1998年から翌年までの月刊コロコロコミックで掲載され、藤子・F・不二雄先生亡き後の藤子・F・不二雄プロによって漫画化された作品。漫画版より1作多い映画版では『20周年記念』として大々的に宣伝されました。

今回はのび太ジャイアンスネ夫しずかに宇宙旅行に行かせてと頼まれたドラえもんが、かわりに『スタークラッシュゲーム』『おざしき宇宙船』で遊ばせるのですが…
トラブルからジャイアンとスネ夫がゲームの中に入り込んだまま置き去りになり、ゲーム機ごと宇宙人が乗るUFOに持って行かれて本物の宇宙へ行ってしまったため、それを追ってドラえもん達も宇宙空間へ!といった感じで冒険が始まります。
宇宙船内で再会したドラえもん達が出会ったのは、宇宙少年騎士団のリアンという人間にしか見えない少年に、 フレイヤというティンカー・ベルみたいな小さな空飛ぶ女の子ら。彼らは地球から20光年以上離れた所で宇宙を何百年も漂い、住めなくなった星を捨てた人々が集まって一つの国を形成している超巨大な宇宙船"銀河漂流船団"より、生物の住める星を探して派遣されてついに地球を見つけた帰りだったのです。

遠すぎて『どこでもドア』が使えない距離(10光年を超える)まで来てしまいましたが、リアン達は紳士で、それだけの長い年月の漂流の果てに見つけた地球…つまり生物の住める星だというのに、侵略するわけにはいかないし、ドラえもん達も地球へ送り帰してくれると言います。
しかしそれでは物語が盛り上がらない…リアンが留守にしている間に銀河漂流船団は独立軍を結成していて、父のリーベルト司令官がそれを率いている上に、共に旅していたフレイヤはそのスパイでした。
地球より進んだ文明、技術力を持つ銀河漂流船団の宇宙艦隊は地球を武力で征服して移住すると宣言しますが、そのリーベルトや他の皆を操る黒幕がいました。その名はアンゴル・モア。ノストラダムスの予言に出てくる、世紀末に地球を滅ぼす大王の名前です!
この連載時はちょうど1999年が迫っていて、ノストラダムスの予言は読者皆の恐怖でしたからね。布で全身を覆って正体を隠して不気味さを増す、そいつは一体何者なのか!?

地球征服計画を阻止しなければならないドラえもん達は、リアン達や独立軍には賛同しなかった母船の人々と共に戦い、ひみつ道具も駆使してアンゴル・モアとの決戦!
アンゴル・モアは決まった形を持たない生命体であり不死身だと分かったのですが、『カチンカチンライト』で固めた上で『空とぶにふだ』にてブラックホールへ追放し、勝利しました。
しかし今回はラスボスであるアンゴル・モアの正体が最後まで不明で終わる、珍しい事になりました。ドラえもんの推測では
『みんなの心のすき間にもぐりこむ "悪意"の固まりのような生命体だったのかもね……。』
というのですが、これには読者の子供達が納得出来たのでしょうか。しかも倒せない相手だから追放するという手段も高度すぎますね。

壮大な何かを感じさせるオープニングで伏線を張り、メカニックデザインを宮武一貴氏に依頼する等、気合の入り方が伺える作品でした。そのためメカは全然藤子F先生のタッチではないのですが、内容は定番のSFアドベンチャーだし過去作品で見たような設定、キャラクターを使った焼き直し部分も多いのが事実。まぁ19作も作っているのだから、そこらへんは大目に見なくてはなりませんかね。
途中で寄った"眩惑の星"では、星に来た者の願いを感じ取って幻を見せるエイリアンがいて、この星のシーンはかなり秀逸だと思います。「モジャ公」のシャングリラでの話に似ているのですが、これはホラーですよ!

そして一番肝心な、いつでもどこでもお風呂に入りたがるしずちゃんの入浴シーンは今回もありました。
ここでまた全裸描写を見る事が出来るのですが、おっと何だかいつもより大人の女っぽい体に成長しているように見えます。液体の中なのに呼吸もできる不思議な球体の中での入浴になるのですが、わざわざスケスケの浴槽(?)なのがナイスです。これは金魚蜂のように外からいろんな角度から見て楽しめるわけで、読者に想像させて楽しませる工夫なのでしょうか…ありがとうございます。


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  1. 2010/04/27(火) 23:33:23|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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