大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(44) 「大長編ドラえもん Vol.20 のび太の太陽王伝説」

今夜も藤子・F・不二雄作品…『大長編ドラえもん』シリーズを続けまして、「大長編ドラえもん Vol.20 のび太の太陽王伝説」(小学館刊)です。
FUZIKO-doraemon-vol20.jpg
藤子・F・不二雄プロによって漫画化されれた今作は、1999年から翌年までの月刊コロコロコミックで掲載されました。
漫画版の大長編シリーズ第20作目であり、ドラえもん自体の誕生からは30周年という記念すべき作品でした。

いつものドラえもんのび太ジャイアンスネ夫しずかの5人は学芸会に向けて白雪姫の演劇練習なんかしてのんきに遊んでますが、自分勝手なジャイアンがひみつ道具『万能舞台セット』を奪って行き、それを取り返すために『タイムホール』『タイムトリモチ』を使いますが…ムリをしたためにタイムホールの時空が乱れてしまいます。
すると偶然にものび太の部屋と、古代の太陽の王国"マヤナ国"(マヤ文明がモデル!)がつながってしまうのです。そこで出会ったティオ王子が、また偶然にものび太そっくり。となるとそっくりさん物語の定石通り…そう、マーク・トウェインの小説「王子と乞食」よろしく入れ替わるわけです。

現代日本の中流家庭育ちのダメな奴(のび太)と、古代の活発で責任感の強い王子(ティオ)という、能力も性格も対照的な二人が入れ替わって巻き起こる生活の騒動も面白いのですが、大長編においてはそれで終わるわけにはいきません。
今作で登場するボス敵は、怪しげな悪魔術を使ってマヤナ国を追放されたという魔女・レディナ
レディナに呪いをかけられて眠り続けている女王(ティオの母)や、さらわれた今回のヒロインであるマヤナ国の少女・ククを救うため、ティオとドラえもん達は"白骨の森"の奥にある"闇の神殿"を目指す…

ちなみに古代のジャングルで毎日修行しているティオですが、素手のケンカにおける強さはジャイアンとほぼ互角程度。それだけジャイアンが強いという事かもしれませんが、確かに腕力が重要視される古代ではジャイアンが活躍し、ククの父親でティオの棒術の先生でもあるイシュマルと熱い師弟関係を結びます。
そんな中で肉体的には弱いのび太も『優しさ』で活躍します。怖いティオと違って平民にも話しかけてあやとりを教えたりして人気を集め、その姿にティオも学ぶ所があった…
しかしスネ夫はただ騒ぐだけの役割で、しずちゃんも地味だしヌードも披露してくれませんでした!

さて、魔女レディナ退治です。
障害物いっぱいの白骨の森、レディナの前には動物使い、薬使い、槍使い等の中ボスもいて、RPGっぽい展開からついに迎えたレディナとの最終決戦。
古代が舞台で魔術師の強敵といえば、やはり「のび太の日本誕生」の精霊王ギガゾンビを思い出す所ですが、彼の正体は23世紀の人間だったのに対してレディナは本当の古代の魔女。今作ではそのような魔術が存在するように描かれているのです。
しかもドラえもんのポケットを魔術で焼いて、ひみつ道具を使えなくするほどの強さなんですよ。

もちろん最後は大ピンチを乗り越えてドラえもん達が勝利するに決まっているのですが、のび太とティオの友情がなかなか魅せてくれます。
最後にドラえもん達に会えて人間的に成長したティオは太陽王に即位し、民衆にも愛されるようになりますが、ドラえもん達とは涙のお別れ。
やはり過去作品の焼き直しといった感は否めませんが、それも決まりきった『定番の面白さ』と好意的に受け止めれば大丈夫。タイトルに太陽王が付くだけに、暖かい作品でした。


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  1. 2010/05/06(木) 23:15:16|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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