大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(64) 古賀新一 9 「エコエコアザラクⅡ」

今夜は古賀新一先生の「エコエコアザラクⅡ」(秋田書店刊)です。
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前回まで「エコエコアザラク」、続編の「魔女 黒井ミサ」「魔女 黒井ミサ2」とこのシリーズを紹介してきましたが、90年代に描かれた黒井ミサが、この「エコエコアザラクⅡ」
今度はホラー漫画専門誌である月刊サスペリアに移り、1993年から連載されました。

「エコエコ」→「黒井ミサ」の時と違って今度は10年以上のブランクを空けて描かれたミサですよ。時代も古賀新一先生も変わっているので、絵柄も設定も少し変わっています。
前作と同じく高校生ですが、大きな変更点はミサの髪にパーマがかかっている所でしょうか。一度など転校した女子高で校則が厳しいからってショートカットにしてしまった回もありましたが、次からはいつもの長さに戻っていました。

おなじみ魔法病院の"黒井医院"も出てきますが、何と病院の名前が"魔法医学クリニック"に変更されています。
さらにあの変態で怪しすぎる院長は黒井サトルという名で、ミサの叔父である事が判明!
後半の回ではミサが『わたしが経営する魔法医学クリニックへ一人の少女がやってきた』と回想するシーンもあり、つまりミサは経営者でもあったと判明しました。
しかし牢屋に閉じ込められている患者達は、とても人間に見えない化物すぎます。

第1話目、霧の濃い街を馬車に乗って登場した黒魔術師・黒井ミサ。
いきなり無残な女の死体に遭遇し、その死霊を自分に乗り移らせて怨念を晴らす話から始まります。
この死体は生前美容院を開業したばかりだった事から、まだ高校生のミサが経営を引き継ぐのですが、リニューアルした店の名前が"ビューティサロン 黒ミサ"です!
しかもその内装が凄すぎ。オブジェは髑髏や刃の振り子などでゴシック好きにはたまらない感じであり、座椅子はハンス・ルドルフ・ギーガー(H.R.GIGER)を思わせるデザインで怖ろしい仕掛け付き。
その美容室で早くもヌードを披露してくれたミサが死者の呪いを駆使するのです。

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普通の旅行好きな女の子の一面を見せるミサが一転、人前もはばからず全裸になって悪魔の踊りを舞うシーンは多々ありますが、見舞いに行った病室でいきなり全裸かつ凄い体勢の踊りを始めるのはギャグのようでもある…
この「エコエコアザラクⅡ」、ミサの全身が牙の生えた巨大な口だらけになったり首だけ残して吹き飛ばされたり、空も飛んでいくし化物具合がエスカレートしているように思えます。
棍棒で滅多打ちにされるなんてカワイイもんで、何と銃撃される回もありました。それでも『想像を超えた超人的生命力の持ち主』であるミサは、復活して復讐を遂げる。

あとは全体的にスプラッター的な描写が増えていて、何度も繰り返されるのは生きたまま人間の皮が剥がされるシーン…痛そうです。
包丁でザクザク人の身体を切り裂いてバラバラにしたり、内臓ぶちまけたりも珍しくありません。

そのわりに変態に死人の血を隠し味に使った料理を食わされたり自分の首をかけた賭けに負けたり、他の回でもミサが驚いて逃げて行って終わりという話も新たなパターンといて使われていました。

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前半はでかいペンタグラムを胸に付けた魔女ヒロイン衣装的な姿が多かった黒井ミサですが、後半はほとんど学園モノホラーばかりでセーラー服が主流になっていきます。
それと同じく増えていくのが、イジメ描写。そりゃ最初の「エコエコアザラク」でもイジメは出てましたが、今作ではよくぞここまで毎回毎回イジメネタばかり…
これは古賀新一先生が巷のイジメ問題に憤ってた事をうかがわせますが、そういえば時事ネタで連載中に起きた"矢ガモ事件"も使われていました。その時は作中でミサが犯人を探し当て、指で眼球をくり抜いてその指をしゃぶるという残酷描写で仇を取ってくれましたよ。

一話完結の読みきり連作で続くこのシリーズですが、今回ついに残忍な魔女の地獄モボトクと闘う話で、シリーズ初の前編後編の続きモノになって魔術バトルが繰り広げられました。

黒井ミサの活躍は出来る事ならいつもずっと見ていたいのですが、「エコエコアザラク II」も終了してからまた10数年のブランクを空けて2009年に読切新作が掲載されて以降、次の新作の話はまだ聞きません。
2010年代にもきっと何らかの形でミサを描いてもらえると思いますが、それが楽しみで仕方ない私です。
映像作品の方もここ数年は新作が出ていませんが、次の企画も早くしてもらいたいですね。

ところで「エコエコアザラク」では漢字にふりがなが付いていて、『黒魔術』は『こくまじゅつ』と読むと以前に書いたのですが、「エコエコアザラク II」では『くろまじゅつ』と読んでいます。どちらが正しいのでしょうか?
私も魔術の本はいくつも所蔵していますが、そもそもふりがなは付いていないので分からないのです。


ばかな先生
どうやら脳が溶けはじめたようね
黒魔術の掟を破った成れの果てだ

エコエコアザラク エコエコザメラク



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  1. 2010/08/10(火) 23:34:44|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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