大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

永井豪 (31) 「豪ちゃんマガジン」

今夜の永井豪作品は、短編集「豪ちゃんマガジン」(講談社刊)です。
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創刊20周年を迎えた月刊アフタヌーンの2007年3月号で、描き下ろしの別冊『付録』として付いてきた全1巻。同時にデビュー40周年を迎えた永井豪先生とのコラボ企画でした。

月刊アフタヌーンといえば藤島康介先生の「ああっ女神さまっ」岩明均先生の「寄生獣」沙村広明先生の「無限の住人」弐瓶勉先生の「BLAME!」高橋ツトム先生の「爆音列島」漆原友紀先生の「蟲師」…等、いくつも有名作品を生んできた雑誌ですが、この当時私にとって「無限の住人」を立ち読みするだけの雑誌でした。
それが突如こんな付録の本を付けたので喜んで買いましたが、別冊付録で単行本というのは昭和30年代くらいに流行ったやり方で、藤子不二雄先生の「まんが道」で描かれた時代を思い出したりしてワクワクしますね。

そんな「豪ちゃんマガジン」は全て新作の短編集で、「シレーヌ誕生編」にて幕を開けます。
いきなり凄い重要作品じゃないですか。あの名作「デビルマン」の重要キャラで、デザインも素晴らしく未だに根強い人気を持つキャラクター・鳥型戦士の妖鳥シレーヌの誕生を描くというのだから、そんなのが描き下ろし付録漫画で読めちゃっていいのでしょうか!?
しかし何の事は無い、我々が良く知る「デビルマン」のシレーヌとは別エピソードの番外編と考えた方が良さそうですね。時代設定を見ても「デビルマン」以前の話ではなく、また悪魔ではなく人間の味方(つまりデビルマン)になるし。
モデルの神鳥リサがサバトに参加させられ、降魔したシレーヌと合体する…が、シレーヌの意識をリサが奪うという、そのまんま不動明と勇者アモンの合体をシレーヌバージョンにしただけでした。
あのカイムが人間に変身した姿でも登場したり、ファンには嬉しい要素はありましたが。
ちなみにシレーヌは他にも、「デビルマンレディー」「AMON デビルマン黙示録」「新バイオレンスジャック」などでパラレルワールドのキャラクターとして登場していますね。

続いて「赤褌鈴乃介」
もちろん武内つなよし先生による「赤胴鈴之助」のパロディ漫画で、エロ要素満載。全裸に赤褌一つを身に付けて戦う美少女剣士・赤褌鈴乃介が、『股間の大事なアソコ』をあらわにする必殺技・花心空斬りを開眼するまでが描かれます。
これは…そう、美少女を主人公にしたハレンチ作品「けっこう仮面」に似ていますね。実際、この本には「著者・永井豪氏による全作品解説!!」というページがあるのですが、そこで「けっこう仮面」の次回作として着想したと語っています。結果的に次回作となった「まぼろしパンティ」の単行本あとがきでは『"謎につつまれた裸の覆面美少女"ラインは、もう一作をくわえて三部作にする計画をたてています。』と書いていたし、少し設定を変えて覆面かぶせて長編にしてくれませんかね。永井豪先生自身このジャンル、エッチ路線が一番好きだと語っていますし。

続いて永井夫妻が金魚を飼った時のエピソードを描いたエッセイ漫画「金五郎とマリリンな日々」、妖怪モノ「翠湖」、実体験を基にした怪談「妖怪の顔」、そして一番ページ数が長い「戦場のロボっ人」はロボット同士の戦争と謎を描いた力作で、メッセージ色もあり面白い。

以上の6編、別ジャンル作品ばかりでの新作漫画で未だ衰えぬ才能を見せつけ、さらにインタビュー「四十周年と二十周年」「永井豪 作品リスト」も載せた、嬉しすぎる本でした。
ちなみに、付録形式のためレア化する可能性もあるかと思われた「豪ちゃんマガジン」でしたが、アフタヌーンKCDXで普通に全1巻の単行本化さちゃいました。
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こちらには、 アフタヌーン本誌の方に掲載されていた「永井豪40年のキセキ」も収録しています。


今夜の酒は特別の酒 ドラッグ入りの酒です
やがて理性をなくすほどの良い気分となりましょう
それこそがサバト!魔物の集会!
だが悪魔降臨には足らぬものがあるのです!
それは血!!新鮮な人の血だ!



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  1. 2011/01/15(土) 00:43:26|
  2. 永井豪
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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