大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

永井豪 (28) 「けっこう仮面」

カ~オは だ~れかは し~らないけれど 肉体はみいんな しっている~
けっこう仮面のねえさんは 正義の味方だイ~イひとだ
疾風のようにあらわれて タップリみせてさてゆく~
けっこう仮面は だれでしょう



2010年最後の投稿となる今夜は、永井豪(永井豪とダイナミックプロ)作品で、「けっこう仮面」(集英社刊)です。
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最初は1974年から翌年まで定期的に月刊少年ジャンプで読み切り作品として掲載され、1976年から1978年まで連載された作品。単行本はJC(ジャンプコミックス)で全5巻。

長野県の山奥深くにある、"スパルタ学園"。そこは有名高校進学率100パーセントであると同時に、その実態は恐怖の進学校でした…
日夜地獄のような猛勉強と、テストで90点以下を取った者に与えられる恐ろしいお仕置き!
その恐怖のスパルタ学園の学園長がサタンの足の爪で、『恐怖心だけが猛勉強に耐えられる全て』だと豪語する思想のもとに"しおき教師"軍団を引きつれ、教育の名を借りて暴力を繰り返す、仮面の男です。すぐに女生徒への変態的なハレンチ行為ばかり楽しむエロ中年になりましたが。

作品タイトルからして、偉大なる川内康範先生の「月光仮面」のパロディである事は分かると思いますが、当然ながらサタンの足の爪はサタンの爪であり、となると主人公は…
『顔をかくして からだかくさず!』
そんな、けっこうな怪人少女・けっこう仮面なのです。
↑のテーマソングも、「月光仮面のテーマ」の替え歌ですよ。

頭を全て赤いマスクで覆ってますが、あとはマフラー・グローブ・ブーツだけ。体の肝心な場所は女性器も含めて全て丸出しというスタイルが凄すぎます。顔を隠してしまえば女性は大胆になれるようなのですが、こんなエロいヒロインが「月光仮面」から生まれるなんて…
毎回登場する悪役も、有名作品のパロディばかりで、これがまた楽しいのです。例えば第1話では堀江卓先生の「矢車剣之助」をパロった血狂魔剣の助
続いても武内つなよし先生の「赤胴鈴之助」川内康範先生の「七色仮面」山川惣治先生の「少年王者」…と、こういったネタだと有名作品とはいえ時代的に古すぎるかもしれませんね。
しかし他にも梶原一騎先生の「巨人の星」横山光輝先生の「鉄人28号」水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」手塚治虫先生の「鉄腕アトム」…等、基本的には現在でも誰でも知っているような作品が中心です。
オリジナル作品の作者に怒られないか心配になるほどやりすぎなパロディキャラをけっこう仮面が倒し、やられた奴は『○○先生ごめんなさい』と言って力尽きるパターンがほとんど。ちなみにこれらのパロディは無断でやったそうですが、一件も抗議は来なかったのだとか。

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パロディ漫画としての面白さの他にも、バトル物であり、変身ヒロインであるけっこう仮面は読者にも正体が分からず推理モノ要素あり、かの「ハレンチ学園」と同じく教師VS生徒の図式を描き、受験戦争に対する怒りを描く思想的な部分もあり、そして…私にとって一番大事なのは、エロ要素ですね。
ほぼ全裸の女が正義の味方として登場し、悪を倒して去っていく…こんなのはいくら女体が見れるからといって普通に考えたら『バカエロ』といった所でしょうが、私には本気でド級の興奮漫画なのです!

いつも辱められるスパルタ学園1年S組の美少女高橋真弓(「あばしり一家」における赤黄みどりちゃん的な役柄)が、パンツ一枚で逆さ吊りにされて男性教師達にいたぶられる、生物の授業で解剖されかかる、他にも拷問台に乗せられて脱がされてとかを全校生徒の前で何度やられた事か。
さらには身体検査、変態授業に、蛇攻め、蛸攻め、それを助けに来るけっこう仮面からして、グラマーな体をたっぷり見せてくれるわけで、その場に居合わせた男子生徒の立場に立ち(起ち)想像するのもまた良しで…ウヒヒ…
触ったり舐めたり自分の一物を見せ付けたりなセクハラ教師の行動を見て、いたいけな少女に何て事を!と義憤に駆られながらも興奮させられて感謝してしまう私。
他の代表作を見てもハレンチなイメージが付きまとう永井豪作品の中でもエロ度合いが高く、単純にエロ漫画として見ても優れていると思うのですよ。
少年漫画なのでギリギリ見せないしヤラないけど、この変態ぶりとか…もう。

一番多用されたけっこう仮面の必殺技に、お股を全開にして敵の顔に飛びつく『おっぴろげジャンプ』があります。
同じように大股開きな応用技で『新月面空中股びらき』とか、『おっぴろげ大回転まわしげり』とか、アソコを敵の顔に押し当てて太ももで締め付ける『ちっ息○○○○じめ』とか、名前でどんな技か分かると思いますが『フライング○○○○アタック』とか、もう凄すぎる!
しかもこれらはただのサービスでやっているのではなく、
『どうしてもソコに目のいく男の習性を利用』
するという高度で哲学的な理由もある技。男には回避不能。
これらの技にならやられても幸せだと思わせ、むしろ敵役に嫉妬心さえ浮かんでしまう凄い漫画ですよ。

ほぼ毎回使う武器は、ヌンチャク!
ヌンチャクを持ったヒーローといえば世界中の誰に聞いてもブルース・リーと叫ばれるでしょうが、その次に有名なヌンチャクの使い手であり、ヒロインだけに絞ればけっこう仮面が一番でしょう。

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ちなみに桑田次郎先生の「まぼろし探偵」から富士進をパロったキャラの出る、"まぼろしパンティー事件"というのがあります。
ここで出る敵が『正義の少年探偵まぼろしパンティー』を名乗る面白い奴なのですが、後に名前だけ使われて「けっこう仮面」の続編というか、関連作品といえる「まぼろしパンティ」につながりますよ。

個人的にパロディ元となったオリジナル作品に思い入れの強すぎる石森章太郎先生の「サイボーグ009」
裁縫部009として、裁縫部(さいほうぶ)の九人の戦士が出るのですが、全員女性ですが彼女らの姿がまたウケる!

さて肝心のけっこう仮面の正体ですが、他の秘密と共に最終回で読者にもはっきり明らかにされます。
作中何度も疑われていた者も完結間際になって登場した者もいますが、体育教師夏綿けい子、保健室の先生若月香織、2年A組の結花千草(秘密の双子)、男装の面光一、女番の紅恵、この6人の中にいるのか!?いないのか!?それとも!?

様々な手を使ってけっこう仮面の正体を暴き倒そうとする学園長のサタンの足の爪は、女生徒達を全裸にした水泳授業のプール底をガラスばりにして下から覗いたりと楽しんだり、毎回羨ましい思いをしながらもけっこう仮面にやられてばかり。
結局は正体をつかめないままでしたが、最終5巻での圧巻な最終決戦…団結した裸だらけの少女達とけっこう仮面の最終必殺技にやられて自分の仮面の下の正体がバレてついには滅びました。読者としては、こいつの正体などどうでも良かったのですが。

こんなに面白いのに大ヒット、とまではいかなかった「けっこう仮面」ですが、コアなファンはそれなりにいたようで、数多くの実写版オリジナルビデオが作成さました。
さらに漫画でも、他の漫画家の手で続編も描かれました。それもまた、近いうちに紹介する事にしましょう。それではよいお年を。


そうです けっこうです!
顔をかくして からだをかくさない!
それが あくどい勉強に泣く少年少女をすくうため!
日夜たたかう正義の人 けっこう仮面!



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  1. 2010/12/31(金) 23:41:17|
  2. 永井豪
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

永井豪(28)「けっこう仮面」

[色:990000]色付きの文字[/色v-10]懐かしいですけっこう仮面
鉄の処女JUNがないですよ
  1. 2013/06/01(土) 22:55:44 |
  2. URL |
  3. 名無しさん #lIIhmX1g
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

>名無しさん

「鋼鉄の処女 JUN」なら、既に以下の所で紹介しています。よろしくお願い致します。

http://mangabruce.blog107.fc2.com/blog-entry-842.html
  1. 2013/06/03(月) 23:15:24 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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