大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(110) 「永久保存版 ブルース・リー物語 最強ドラゴン伝説」

つい先日、用事があってコンビニに立ち寄った所…
どうせ売れ線の最新刊だあるだけでつまらないため、いつもなら素通りするコミック単行本のコーナーで、我が目を疑うように一冊だけキラキラと光り輝いている本があり、そのとんでもない作品に呼ばれました。

それが「永久保存版 ブルース・リー物語 最強ドラゴン伝説」(竹書房刊)。
brucelee-legend-of-dragon1.jpg
あれ、それとも「永久保存版 ブルース・リー物語」までがタイトルかな?
ともかく2010年の生誕70周年に、ギリギリ間に合ったわけですね。

これはいわゆる『コンビニ本』。
定価が安い分だけ紙質は安っぽくてカバーも無く、古本屋では扱ってもほとんど100円均一の棚にしか並ばない…あれです。
出版社でも雑誌感覚で作っていると思いますが、過去の名作を安くコンビニに並べて広く読者に読ませようという試みは感心していました。
ただどうしても苦手だったのがコンビニ本の頭販売用オリジナル作品で、面白い人物や事件を漫画化したりするのだけど、装丁も漫画家の質も低すぎるために興醒めしていたのです。

しかしこれは私が無条件に買わなくてはならないブルース・リー物。竹書房のバンブーコミックスといえば、数年前に出た「疑惑の最期!非業のカリスマ列伝」という本でも、ジョン・F・ケネディ 、尾崎豊、岡田有希子…そういった人々の中にまぎれてブルース・リーの最後も漫画化されていて、私はもちろん買ってもいますが、あれの内容もひどかっただけにドキドキしてチェックしました。

まず表紙・裏表紙は共に本物の写真が使われていて、下手な漫画は載っていないので合格。
brucelee-legend-of-dragon2.jpg
(↑これは裏表紙、バーコード部分の下)

次に表紙をめくると、冒頭は9ページのカラー写真を使って代表的な映画の紹介。
その後で始まる漫画が本編なのですが、作者は中大輔原作、水木繁作画のお二人。不勉強な私は全く知らない方々ですが…結論から言うと素晴らしい。一気に読みましたが、嬉しくてニヤニヤしちゃいました。
ブルース・リーに対する愛情があふれているので、画力云々は語らなくて良い事にしましょう。

丸々一冊使っているので、ブルース・リーの誕生から幼年時代、不良時代に詠春拳を習い、アメリカへ渡って挫折、しかしスターになって…突然の死まで、熱く丁寧に描かれています。
このブログではブルース・リーを漫画化した作品は他にもいくつか紹介していますが、ブルース・リー自身の人生をここまで追った本は漫画では初めてですよ!

全7章に分けた構成ですが、その章と章の間に『ブルース・リーのいた風景』という文章ページをはさんで補足。巻末には『証言集』『名言集』『プロフィール』のページもあります。
うんうん、「サイレント・フルート」「ロングストリート」といった作品についてや、新しい本だけに来年早々にリメイク映画が公開される「グリーン・ホーネット」についてなども触れられているし、もっとマニアックな小話も。
最後に『参考文献』紹介があり、ファンにはおなじみの書籍11冊が挙げられていて、もちろん私は全部読んでますが、これらで得た嘘も本当も混在する様々な情報を見事に漫画として一冊にまとめた作者の手腕に感謝し、賛辞を呈しようと思います。

ただ映画のスチール写真をベースにして漫画化しているので人物の似顔絵としては上等ですが、漫画家の個性はほとんど浮かんでません。
あえて個性を殺して、とにかくリアルにブルース・リーを描きたかったという事でしょうが、このようにブルース・リーを好きな漫画家のオリジナル作品も読んでみたいですね。
原作者の中大輔先生の他作品はもちろん、作画の水木繁先生も…この方はこんな名前ですが、もちろん水木しげる先生とは関係ないでしょう。

惜しむらくは、コンビニ本である事。この内容なら、将来に残すためにもちゃんとカバー付きコミックの形にして、一般書店に並ぶ本でも良かったのではないでしょうか。
コンビニ本ではすぐに手に入らなくなるでしょうし…でもこの手の本も版を重ねる事はあると思うので、皆さんも買って下さいね!


そもそも限界というものはあり得ない
ただ平面が永遠に広がり最果ではない
しかしそれでもそこに留まっていてはいけない
その結果命を落としてもそれはそれまでの話なのだ



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  1. 2010/12/30(木) 23:48:00|
  2. 劇画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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