大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(18) 真崎守 1

MASAKI-MORI.jpg

劇画の事を書き出した時点で最初からこの名前が浮かんでいたのに、何故か後回しになってたのが…
真崎守先生!
ようやくの出番になりました。

まず経歴から触れておくと、1941年に神奈川県で生まれ、幼少期に空襲から逃れるための疎開を経験した真崎守先生は、貸本誌の新人賞に「雨の白い平行線」「暗い静かな夜」が入選して漫画家デビューしました。
当時のペンネームは本名を平仮名にしたもりまさきだったそうですよ。
(名義は後に真崎守真崎・守真崎守となっています。)

1963年に虫プロに入社して、TVアニメ「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」等の成作に関わりながら、峠あかねという名義でまんが評論を書いていたのですが、その後1968年に漫画家として独立し、大人向け劇画を中心に数々の傑作を物にしました。
ずっと後に、またアニメの世界に戻ってしまうのですが、それからは「浮浪雲」「はだしのゲン」等を監督してます!

こんな劇画タッチの絵を描く漫画家が、リアリティを表現しにくいアニメを作るなんて不思議な感じもしますね。
もちろん私が好きなのは漫画の活動の方ですが、その漫画の作風の中にも得意の映像のような動きが取り入れられてます。
だいたいの作品が緻密な絵による斬新なコマ割りで構成されているのですが、意味は無いと思われる"絵"が挿入されてたり、そもそもコマ全部が芸術的にも見えてくるほどですよ!

漫画の代表作は、まず「はみだし野郎の伝説」
これは初期の短編を集めた形の作品集で、何度も装丁を変えて出版されているのですが、70年代フォークやジャズの世界に通じる暗さがあります。

「ジロがゆく」は何と少年漫画で、"第2回講談社出版文化賞まんが部門"を受賞するという評価も得ています。
閉鎖的な田舎の村に転校してきたジロの、友達との係わりやサヨとの恋を描いた、美しく心温まるエピソードが満載です。

「共犯幻想」も凄い。
斉藤次郎原作の作品なのですが、学生紛争が盛んだった1972年に描かれ、そのまま時代を映してます。
学校の時計台を解放区として、最後まで残った高校生四人が、それぞれのトラウマを語りだす話です。
後半は、約1ヶ月も篭城した末に四人は警察に捕まった後の話で、そこでまた刑事と対決したり、仲間達との結束や交流が描かれます。
ディープな、とてもディープな作品です。

「せくさんぶる」はセックスを中心とした話の短編集なのですが、これは近年読んで『凄い!』と唸ってしまった名作ですし、「キバの紋章」も有名ですね。
他にも、まずジャンルは多岐に渡ってSFから時代劇まであり、しかも傑作が多いので、この真崎守先生の作品も少しずつ紹介していきますね。

今回の画像は、真崎守先生が表紙画を書いた、まんが専門誌ふゅーじょんぷろだくとの1981年2月号です。
特集が吉田秋生で、他にもやまだ紫近藤ようこ杉浦日向子ガロ三人娘(かつてそう呼ばれていたのです)や、水木しげる先生、諸星大二郎先生、他にも凄い人達が多少なりともかかわっていた時期の、このまんが誌でした。

次回は、真崎守先生の作品を一つにしぼって紹介してみます。


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  1. 2007/01/09(火) 01:40:07|
  2. 劇画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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