大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(115) 笠間しろう 1 「さわるヌード・気になる話」

今夜は珍本紹介。「さわるヌード・気になる話」(池田書店刊)です。
KASAMA-kininaru-nude.jpg

KKベストセラーズから出る一般書は"ワニの本"というシリーズ名で有名ですが、この池田書店版の一般書は"モンキーブックス"。今までの書物という概念を打ち砕いた自由奔放な形式を信条にしたシリーズで、それはこの「さわるヌード・気になる話」にもよく現れているのですが、全く売れずにあっという間に終了したため古本市場でも高値を読んでいます…
まず女優の松岡きっこを著者とし、それに八木康宏の写真、そして笠間しろう先生の劇画を合体させて一冊の本とした形式なのですが、これは既成の手法を破るための実験だったのでしょうか。はっきり言って変すぎる本で、だからこそ好事家のターゲットにされているレア本。

メインとなる文章を担当したのが松岡きっこです。数々のテレビドラマやバラエティ番組、「武士道残酷物語」「007は二度死ぬ」といった名作映画にも出演している方で、この本は昭和46年(24歳時)の刊行なのでまだ谷隼人と結婚もしていない時にエロ系のコラムなどを書いています。しかも古風で可愛い女である本人はエロ関係の経験など無く、なので「11PM」や映画などの休憩時間に聞いた話を書いたのだとか。ファンには貴重と思われる「きっこの詩」もありますよ。
本文はいきなり『黒人女の尺八ショー』の話で始まる刺激的な本ですが…こりゃゴーストラーターの仕事なのが丸分かりですね。そして、B級感覚が素晴らしいくだらなさ!
ゲストライターとして森繁久弥、大橋巨泉、西村晃などが参加しています。遠藤圭三作で青空はるお・あきおの漫才台本「趣味のパチンコ」なんてのも載ってたり、いろんな事でページ数稼ぎ。

八木康宏が担当した写真部門は、カラー・モノクロ織り交ぜてけっこうなページ数を使い、美しかったりおバカだったりするヌード写真の連続。モデルは外人も含め多々いるようですが、残念ながら松岡きっこは写ってない!
裏表紙とそれぞれの章扉にはきっこ写真が使われていますが、これまた残念ながらヌードではありません。

さて劇画ファンにとって問題なのは、官能劇画家・笠間しろう先生の作品。
ここでは「可愛い女たち」という4話の連作を上梓していますが、女優がメインのソフトな本なので特に人気のあるSM画(責め画など)は無いし、セックス描写すらほとんどない…それが逆に貴重であり、やっぱり肉感的な女性が可愛いですよ。表紙も良いですね~。
近年になって作品集がどんどん刊行されているので、活動のメインとなる陰虐な世界はそちらで見ればいいでしょうが、他人の文章と写真とコラボレートしてヘンテコな効果を生んでいる変本…「さわるヌード・気になる話」も一読の価値があるでしょう。


OH~菊子… 菊子…
このムッチリした肉ずき OH~スススバラシィ~
そそれに この黒髪の光沢と匂い ウウウウたまらん



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  1. 2011/02/26(土) 23:29:01|
  2. 劇画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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