大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(67) 関よしみ 4 「魔少女転生」

次なる関よしみ作品は、「魔少女転生」(講談社刊)です。
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1993年発行の少女フレンド増刊・サスペンス&ホラー特集号で掲載された作品で、短編漫画専門のイメージがある関よしみ先生には珍しく、3回に分けて掲載した物語で全1巻の長編ですよ。

ヒロインは女子中学生の佐倉真奈。その妹でまだ幼い玲奈は不思議な目をしています。
『その目でじっと見つめられて「おねがい」されると どんなことでもかなえてやりたくなる』
というのですが、この娘には"鬼姫伝説"と絡んだある秘密があった…
無邪気な笑顔で老人の目を突き刺す玲那。周りの小さな子供も喜んで自分の目玉をくり抜いて差し出し、木から落ち、首でも吊る。
対象が幼児、しかも関よしみ先生の可愛い絵柄だからこそ、ヤバさが倍増してドキドキする描写が続く第一話でしたが、玲奈の秘密に気付いた真奈は周りの全てが敵になりながらも決戦!

で、第二話では真奈の方に鬼姫の力が宿ります。
同じように周りが何でも従うようになり、例えば人が付けてる指輪を欲しいと言ったらきつくて取れないからと指ごと切って渡されたり、他にもあるリンチや、映画館で泣く赤ん坊を黙らせる為に母親の手で口を塞いで殺させたり…
そしてそれをほくそ笑んでやらせるようになった、真奈の心の変化が怖い。

第三話となる最終話では、真奈が飛び降り自殺を見てみたいと言ったためにクラスの子が『オッケー!見てて!!』と、軽~く笑顔で飛び降りて死んで見せる…ショッキングな冒頭二ページです。
ある少女をクラスの男子生徒全員で授業中にレイプしたり、かなりエグさを増しています。
目を見ると鬼姫の魔力を受けるわけですが、これの通じない盲目のキャラが登場し…
で、関よしみ作品にしては珍しくハッピーエンドのように見せかけて実は、というオチ。ここまで関係無い者達を遊び感覚で殺してきてそれは、虫が良すぎるでしょう。

真奈と玲奈が使う鬼姫の能力や設定は、映画「オーメン」のダミアンみたいなもので目新しいアイデアではありません。
しかも鬼姫は輪廻転生して歴史を生きているわりに、スケールの大きさを全然感じないのが少女漫画らしい欠点か…でもだからこそ、リアルで身近にある怖さを感じる部分もあるのです。
関よしみが長編でもいけると思わせ、また次の大作に期待を持たせるのに十分な傑作でした。


みんなあたしが心の底で望んでいたことよ お金が欲しい 指輪が欲しい
いつも玲奈のように だれからもいちばんに愛されたかった!!
あたしの中にもう一人あたしがいる! 無邪気で自分の欲望にすなおで
…その目で見つめられると だれも…絶対にさからえなくなる!!



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  1. 2011/03/09(水) 23:31:37|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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