大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

映画「イップ・マン 序章」

2011年…今年は早々にブルース・リー関連の新作映画が2本、日本で封切られましたね。
まずは「ココ」で紹介した「グリーン・ホーネット」

そして、香港映画「イップ・マン 葉問」です。
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イップ・マン(葉問)は実在した人物で、ブルース・リー(李小龍)に詠春拳を教えた師匠。

こういった写真も残っているし、昔からブルース・リーファンなら誰でも知っている有名人ですが…
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この映画化により、あくまで『大スター、ブルース・リーの師匠』という理由で知られていただけのイップ・マン自身を、完全無欠のヒーローに仕立て上げた作品。

しかし上記の作品は、原題が「葉問2」(Ip Man 2)。
という事は当然1作目もあり、2から先にやっちゃったので邦題では隠しているのです。1作目は香港で大ヒットした作品であり、かつ出来栄えでも勝っているのですが、日本公開は見送られていました。それは…多分、反日映画だから映画配給会社が商売にならないと踏んだのだと思います。
その続編にしてからが東京都内でわずかに1軒、"新宿武蔵野館"だけの公開ですが、「イップ・マン 葉問」(葉問2)の観客動員が5000人を突破すれば、1作目である「イップ・マン 序章」(葉問)も同劇場において公開する!という公約をしてくれました。

結果はブルース・リー好き、そして主演の我々と同じく熱狂的にブルース・リーを愛すファンとしても知られており、「ドラゴン危機一発'97」「新・ドラゴン危機一発」といった関連映画で監督・出演もしているドニー・イェン(甄子丹)好きな皆様の情熱の勝利で、見事に5000人突破しました。
これで香港では2008年に公開された…邦題「イップ・マン 序章」も劇場で堪能出来るのです!
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とはいえ先月から公開が始まり、3月18日までで終了してしまうのですが。もっと早く紹介してれば良かったか…
先に公開していた続編の「イップ・マン 葉問」の方は一足先に上映を終了していますが、何と3月19日から"銀座シネパトス"でも上映する事が決まったそうです!こちらでも、序章も公開してくれませんかね。
それはもう、凄い傑作でしたので。ああぁ、内容を細かく語りたい所ですが、長くなるので止めておきましょう。DVDが出たらまた観まくると思うので、また詳細に考察しようかな。とにかく、素晴らしい反日アクション映画の誕生だ。良かったシーンを思い出して、何日も余韻にひたっているのです。

これは会場で配布していたチラシ。
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カンフー映画には珍しく女性客が多く入ってましたが、これはついに日本でも表面化でドニー様の人気が上昇しているのか!
同行した友人曰く、『こんなの池内博之ファンに決まってるよ』との事でしたが。そう、「イップ・マン 序章」は舞台が1930年代の佛山(カンフーバカの街)に始まるのですが、途中から日中戦争に突入し、大日本帝国軍が登場。佛山を占領して常駐している隊の将軍であり空手の達人という役で池内博之が出ているのです。
となると本物のイップ・マンの門下生だったブルース・リー主演映画「ドラゴン怒りの鉄拳」に似てくるのですが、他のブルース・リー映画を意識していると思わしきシーンもいくつか見受けられてこれまた嬉しいし、もちろん近代の技術を上手く取り入れていて、2000年代を代表するアクション映画になったと思います。

これが当時日本公開されなかった理由であろう反日描写ですが、大日本帝国軍が登場してすぐに道端で寝ているただの人をいちいち銃を使って殺してたり、30万人いた佛山の人口が7万人にまで減り…なんて説明が出てきて、ちょっとこれはヤバイかと覚悟して見てたら、意外と後半は拍子抜けするくらいなもんです。ラスボスである池内博之は武士道を重んじる武道家だし。
観客のメインであろう中華圏の人々がカタルシスを得るには、もっともっと歴史を捻じ曲げて一方的な立場からだけ日本を悪者に仕立て上げるプロパガンダ部分を増やして中国人の誇りを煽り、日本人が恥じて未来永劫中国に謝罪と補償をし続けるように糾弾して作るのが常套手段でしょうが、ナンだこんなもんかと思ったくらいですよ。
もちろん、それをやってくとイップ・マンの伝記映画としてのクオリティはますます落ちますが。我々としても日本人としての義憤にかられる、以前に映画の完成度を下げちゃうのが残念になっちゃうし。
うん、ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」どころか、その息子のブランドン・リーが出た国辱映画「リトルトウキョー殺人課」を笑って観れる者なら大丈夫。

国境も人種も、貴方の映画趣味なども越えてお薦め出来る娯楽映画なので、死ぬ前に絶対に観て欲しい。だからこそ今後観る人のために私の鳥肌モノの名場面、好きなシーンなどを上映期間中に語る事はしたくないのです。
素晴らしいのは表に出てくるキャストだけでなく、監督がウィルソン・イップ(葉偉信)でアクション指導にサモ・ハン・キンポー(洪金寶)!他のスタッフも一流揃いなので、詠春拳などのアクションだけでなく語られる武術理念や思想、ドラマ部分、撮影も美術セットも全て素晴らしい。さらに音楽が何故か川井憲次と、どこまでもセンスが良い。

両方観れるのであれば、本当は日本公開順とは逆にして「イップ・マン 序章」「イップ・マン 葉問」と観て下さい。
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そしてどちらも、ある形で少しだけブルース・リーも登場しますからね。次なる続編となる3作目の製作も切望します。そして晩年のイップ・マンまでを描いて…となればいよいよ若きブルース・リーの修行時代も出てくる事となりますし、制作発表以降は楽しみで眠れない日々が続く事になりそうです。

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香港映画史に残る名シーンの数々の他に、現地で見つけたであろうエキストラの日本兵が変な日本語を叫んでたりして失笑しちゃうお茶目なシーンなどもありましたが、これがまた語られる要素にもなって不朽の名作としての地位を築いていくのでしょうね。
さぁ、この映画は私が死ぬまでに何回観れるかな。


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  1. 2011/03/15(火) 23:13:21|
  2. 映画、音楽、将棋、等
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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