大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(69) 関よしみ 6 「壊れた狂室」

続いての関よしみ作品紹介は、短編集「壊れた狂室」(講談社刊)です。
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今回も発表時の掲載誌は全て少女フレンド増刊・サスペンス&ホラー特集号で、まずは1996年の作品「壊れた狂室」
エスカレーター式女子高の中等部3年のクラスに赴任してきた教師・藤巻龍彦は、『異常』な教育熱心さを持っていた…しかし先生に好かれたい女生徒達は、眠らずに勉強するため自傷したり麻薬に手を出したり頭に釘を打ち込んで電気を流したり!常軌を逸した行動を取ってテストでの成績アップを図るのです。
ついにはクラス内で殺人が起こっても(被害者はクラス一の秀才でサル顔の吉田さん…あだ名は秀吉w)、その事より死体にもDHAのたくさん含まれる部分があると、皆で目玉や脳味噌をしゃぶりだす…
主人公の伊藤淳美以外の全員が狂っている環境にあっては、もしかして淳美だけが狂っているのか!?

続いて「絶望へのカウントダウン」は、1995年の作品。
普通の中学生・長瀬真由美の住むS県M市の公園に、ある日飛行機が墜落します。その飛行機は国籍不明の戦闘機で、細菌兵器とみられるウィルスが搭載されていた…
ただちに公園から半径10キロの範囲は出入り禁止となり、閉じ込められた真由美達は発病すると体中の細胞がとけて死んでいく。もう、今日中に全員死ぬと分かった時、パニックが起こり街は無法地帯と化す。
まずは男達がレイプに走り…と、これに関しては「血を吸う教室」の河出書房新社版に再録されていたので、それを紹介した時に書いてました。

最後の「裏切りのダンクシュート」も、1995年の作品。
これはまず、表紙が凄い。タイトルからバスケットボールが題材に使われているのは分かると思いますが、人間(それも少女)の生首でシュートをしているイラストなんですよ。
音羽高校バスケ部の渋谷先生は、『異常』な教育熱心さを持っていた…しかし先生に見放されたくない女生徒達は、常軌を逸した練習に付いて行き、練習中に死んだ生徒が出れば全員で隠蔽するのです。逃げようとした生徒が殺されて、その生首が中に入れられたボールで練習するのも、試合に勝つためには当たり前の事ですね。
練習内容は「エースをねらえ」「アタックNo.1」「サインはV」といった一時代を築いたスポ根少女漫画より酷い事はないのですが、これがホラー漫画家である関よしみ先生なりの答え。
「壊れた狂室」にも通じる、というかあれの勉強をバスケに置き換えたような作品ですが、もちろんオチなどは違ってて、これも面白い…。


先生!あたし調べたの!
……人間の目玉や網膜や脳の中にもDHAがたくさん含まれているんですよね!?
そうよね!とくに吉田さんの脳ならきっと特別に頭がよくなるハズよ!
あ…あたしも……あたしもちょうだい!あたしよ あたしにーーッ



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  1. 2011/03/28(月) 23:22:39|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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