大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(73) 関よしみ 10 「正義の箱舟」

今夜の関よしみ作品紹介は、「正義の箱舟」(ぶんか社刊)です。
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今までは関よしみ先生のホームグラウンドともいえる講談社のサスペンス&ホラー特集号で掲載された作品ばかりを紹介してきましたが、これはぶんか社がかつて発行していたホラー漫画雑誌・ホラーM(ミステリー)かホラーM増刊号で掲載された作品を4編収録した短編集です。
(ちなみにぶんか社からはもう一冊、「ウイルスの牙」という本も上梓しています)

今回はほとんど1997年の作品で、まずは表題作の「正義の方舟」
女子中学生の中沢五月は、転校生の小西君の言う通りに急性腹膜炎になって修学旅行に行けず入院する事になるのですが、修学旅行に行ったクラスメート達は全員バス事故で死亡しました。これも、小西君の言う通りに。
小西君は地球(ガイア)の声が聞こえるとかで、同じく修学旅行に行かなかったために生き残った数人はほとんど小西君とガイアの信者のようになり、最後の審判から逃れるべく小西君の祖父が残したシェルターへ入るのでした。そこで正義好きの同級生を始めとして、人間の醜い本性が現れて来る…
ガイアがどうとかにあまり惑わされなかった主人公の五月さえも、最後は同級生の腸を割いてカギを取り出して地上へ脱出するが、そこは!?
人間不信と殺人。これは正にいつもの関よしみ作品なのですが、よくもまぁこれだけ毎回手を変え品を変えたシチュエーションを考えますよね。

次は「ミラクルカプセル」
今度は薬の副作用問題にからめて人間の心の弱さなどを描くのですが、関よしみ作品としては珍しい事に、ある寄生生命体が登場するクリーチャー物へと発展していきます!

次は「二者択一」
涼美の妹・菜々美は『もしもどっちか食べなくちゃなんないんだったら ウンチ味のカレーか?カレー味のウンチか?』なんて事を真剣に悩んでいる…という導入部に始まります。
その後、妊娠中毒症で母かお腹の子のどちらを助けるか、屋根から落ちかけている祖父と祖母のどちらを助けるか、そういった二者択一の場面に何度も出くわしてしまい、最後の自動車事故では両親のどちらをどう選んで助けるのか!?

最後の「殺意のおとし穴」だけ1998年の作品。
小学生の祐木沙耶は、生まれつき病弱な弟のばかりが両親をひとりじめしている事でついに殺意を覚えて…驚愕のラストが待っています。
1992年の「死にたいの」(「マッドハウス」収録)に似たどんでん返しモノでした。


確かにオレも地球は生きてる ひとつの生命体だと思うよ…でも
地球がマジに人類を見限ったら あんなモノなんの役にも立たないよ
そもそも「地球を救う」なんてオコガマシイぜ!
地球は人間なんかに守ってもらわなくても ちゃんと自分で浄化する方法を知ってるサ
これ以上地球が汚れたら人間が生きのびれないないから…地球の環境を守ろうとしてるだけだろ
きっと地球は…アイツらが考えてるより もっとずっと大きくてやさしくて…
怖いモノだよ



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  1. 2011/04/10(日) 00:51:24|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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