大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(74) 関よしみ 11 「鮮血の法則」

続いての関よしみ作品は、短編集「鮮血の法則」(リイド社刊)です。
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これは関よしみ先生にとって唯一のリイド社から上梓した単行本にして、今の所最新刊…になってしまうのでしょうか。これ以降は過去作品を選び直した再録の傑作集しか出てません。そこに新しい作品が少し収録されたりはしていますが…
近年もいくつか作品は描いているのに、少女ホラー漫画のブームが去ったせいか単行本が出なくなってしまいましたね。とにかく関よしみ作品で単行本未収録のは数多くあるので、どうにか読者の目に触れるようにしないとマズイのではないでしょうか。

さて単行本「鮮血の法則」です。
収録された作品は、まだ精力的に作品を描いてた1998年から2000年までの作品。表題作が一番古くて1998年、恐怖の館DXに掲載された作品。他はホラーウーピーで掲載した5編。

「鮮血の法則」 は血液型ホラーとでも言うべきでしょうか。異常に血液型を気にして人付き合いも限定している女学生の美貴は、理由無き無差別殺人をしてしまう伝染性の『B型ヒステリー菌』が発見された時、強制収容の手から逃れて…

続く「我慢のススメ」では何事もガマンして頑張れる者が偉いという思想の先生に習う生徒が、どこまでも我慢対決をする、という話。

「タイムリミット」は、今や懐かしい『2000年問題』(Y2K問題)を目前に控えていたが故に描けたパニック物ですが、やはりコンピューターの誤作動なんかより人間の誤作動が恐ろしい、という事。

対して次の「絶対安全」は、正に今現在騒がれていて全然解決されないる原子力発電所の問題が描かれてますよ!
何しろ冒頭の1ページ目が原発の核燃料再処理工場爆発!その原発がある南海町に住んでた笹浦望の父親は放射能にやられて後遺症に苦しみ、ついには死んでしまいました。
原発を運営している会社の言う『絶対安全。大丈夫』なんて言葉をどう信じられるのか、この時点で問題提起しているのです。
今(2000年)、日本の原発関連の施設には一万本以上の高レベル廃棄物のガラス固化体と百万本近くの低レベル廃棄物のドラム缶が保管されていて、どちらも放射能の毒性が半分に減るまでに千年から一万年はかかる…ホラー漫画より、現実が怖いよ!

最後の2編は続きモノで、「捨てないで!!」「捨てないで!! II」
ゴミ問題をテーマにしてますが、親戚や彼氏など普通の人間の汚さを描いてます。
女子中学生の上原紫乃が解脱して隣りのゴミ屋敷に住み始めるようになり…これ、物凄くいい話でもありますね。


ああ…そうか
この人達にとっては あたしも不用品……ゴミなんだ



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  1. 2011/04/12(火) 23:59:01|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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